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もつれた糸

 2014年11月、姫路時代の日記です。
 
 姫路に来て4か月、初の関西在住の物珍しさもあり、
土日毎に、散策、食べ歩き、京都小旅行等を堪能しているが・・・
 
 仕事の方はややこしい。
経営を手伝ってほしい、教えて欲しいと頼まれ、
新たな土地で新たな仕事も面白かろうと、7月に姫路にやって来た。
経営など教えるまでもなく、わが背中を見てくれればいいと、
単純に考えていたが、事はそう簡単ではない。
 
 会社の状況は一言でいうと、もつれた糸だ。
社員、特に幹部級の人がバラバラで一体感がない。
加えて、上に持ち株会社があり、某氏が何かと口を出す。
ある幹部は、自分の上司は持ち株会社の某氏だと思っている。
 
 まともな経営をするには、糸のもつれを丁寧に解かねばならない。
前の会社、その前の会社では、トップとして全権を掌握していたから、
バサッと、鋏で切ってしまえば一件落着だったが、
今回はもつれを切るわけにいかず、兎も角、解かねばならない。
しかも、周りには更にもつれさそうとする輩が多い。
曰く、経営のあるべき姿は云々、
あるべき統治は云々・・・と口うるさい。
 
 あるべき姿と、実際にどうするかは、まったく違う、
形だけ、先進の統治機構をとった大会社は、殆ど失敗している。
あからさまに対立すると、余計やりにくくなるから、
適当にいなして、ごまかすことになる。
本当は持ち株会社を含めてエイッと一まとめて
作り直したいが、今はその立場にない。
3年くらいたった時に、周りの人から、成程、
と思われるよう、地道に一歩一歩、と覚悟している。
 
 もともと、今回はサラリーマン最後の余禄の仕事、
多少の苦労、障害のあるほうが、面白い、
と割り切れるのは土日の気分転換故か。

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