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戒名を作成する

 昨年7月の日記です。

 先日、食道癌の陽子線治療を終えて一カ月経過し、
千葉柏の癌センター東病院で最初の検査を受けた。
取りあえず癌は消えており、
第一関門はクリア・・・したらしい。
 
 わが年齢は既に75歳、立派な後期高齢者、
癌もさることながら、人生の残りはそう長くはない。
で、前から気になっていた遺言書を作成した。
財産リストを作成して、各相続人へ割り当て、
ついでに、その際に依頼する税務事務所を決め、
あれこれ迷わずに相続できるように手配した。
2人の息子にも説明し、文句はない(言わせない)ようだ。
 
 葬儀はささやかな、家族葬とする。
我が家の近く、日本橋浜町に公営のメモリアルホールがある。
ごく普通の仏式でよいのだが、そう言えば戒名が無い。
我両親は亡くなる数年前に、何十万円か払って、
檀家を務める松山の住職様に戒名をいただいた。
本当は、戒名などいらないのだが、
葬儀や位牌を考えると、あった方が便利だ。
 
 改めて両親の位牌を引っ張り出して戒名を確認した。
浄土宗のルールに従った、それらしい戒名だが、
普段親交のないご住職様によるものだから、
俗名が一字入ってはいるだけで、
他には生前を彷彿する字はない。
 
 では、自分でつけようと、アマゾンで、
その名もずばり「戒名は自分で付けよう」を購入。
日本の仏教の各宗派の成り立ちと、
現在の勢力が解説されて興味深い。
当家は代々浄土宗であり、改めて引き継ぐことにする。
 
 浄土宗の戒名ルールにのっとり、妻とともに
好きな字、信条を織り込んで二人の戒名を作成した。
所要時間2時間程度、簡単すぎて有難みがない気もするが、
この先気が向いた時に考えて、逐次修正すればいい。
 
 10数年前に両親を送り、我2人の息子は一家をなしている。
4人の孫が全て女の子、当家はこの先どうなるのか・・・
は息子達が考えること、こちらの役割は果たした。
あとは出来る限り余生を楽しみたいが、
明日逝っても、文句はない。
何しろ戒名まで付けたのだから。

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