見出し画像

退職すると決めたものの…。

早く正社員になりたくて、早く安定収入を得たくて、早く土日祝の休みが欲しくて、早く資格を活かしたくて、そんな思いから就活をして無事に内定をもらった今の職場に入職した。

今の職場の分野は、これからますますニーズが高まるであろう分野だったし、福祉、医療、生活、地域、多職種連携、家族といった、私の関心がある事がたくさん寄せ集まっていて、難しそうだけれどその分「頑張るしかない!」と自分を奮い立たせる事ができた。何より、大学生の頃から学んできたソーシャルワークをようやく仕事にできる事が嬉しかった。

入職式で同じ職種の人は1人もいない事を知って、結構ショックだったけれど、それ以上に、理事長から辞令をもらう時などいちいち動きが決まっていて、私としてはそれが違和感で「社会人」というよりも「組織に属してるぅぅぅ!!!」みたいな没個性を感じてしまったわけだ。入職式は「儀式」みたいなものだから、そういう演出ありきのものなのかと思っていたけれど、どうやらそうではなかったみたいだ。

今の業務内容は好き。部署の先輩たちも優しいし、丁寧に教えてくれる。だけど、官僚的な雰囲気や「社会ってこういうものだよ」みたいな事が頻出するのは少し納得がいかない。だから、初めからずっと違和感がある。そういう組織の風土に馴染めない私は組織のみならず、社会不適合者なんじゃないかって思った事もある。

デスクにいてもどこか安心感がなくてつらいし、デスクにいないと、協調性がないみたいでつらい。私自身のことなのに、なぜつらいのか、私自身がわかっていない事がつらい。

上司に「退職を考えている」事も含め、「この状況がつらい」と相談した。けれど、私自身が言語化できていないので、当然、うまく説明ができず、上司を困らせた。

世代的な事もあるのだろうか? 幸い、私の周りには同世代の休職や療養、積極的無職の人達が数名いたので、その人達に相談するととてもわかってくれた。

相談したうちの1人から「違和感を感じているなら、心が壊れる前に辞めた方がいい。その違和感は大事にした方がいい」と言われた。私もその通りだと思った。

しかし、休職、療養、特に積極的無職の人がどのように生計を立てているかは知らないし、そんなシビアな話をおしゃれなカフェでする話題かどうかと言われたら、もっと別の楽しい話題の方がいいような気がする。

結局、上司に相談してから「少し考えます」と返事をしたけれど、すでに心は決まっていたので、1週間くらいして正式に「辞めます」と伝えた。

「結局、決め手はなんだったの?」と聞かれたけれど、「やりたい事が他にある」としか言いようがなかった。もちろん、それも事実であるから嘘ではない。

けれど、次が決まらないままの退職という形になった(退職日までに決まるかもしれないけれど、積極的に転職活動をしているわけではない)。

相談したうちの1人からは「組織よりも個人でできる仕事の方が向いてるかもね」と言われたけれど、それって起業だったり、フリーランスのことなんだろうか。ある意味、専門学校のような職業訓練校のような大学で専門分野の勉強しかしてこなかったから、他分野やお金のことはよく知らない。なんだかんだで職能団体の求人ページを見ているが、安易に転職するとまた違和感を感じる事になりそうだ。

そういうわけで、次の予定が空白のまま積極的無職になる事になった。

やはり一番はお金の事が心配である。秋からどうなるんだろうな。うーむ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?