そこそこ終わっている人間とトースター

最近、トースターが変です。
私は今住んでいる家に、さまざまな人からもらい受けた家電とともにやってきました。実家やら親戚の家やらで活躍した後の家電が、何故かタイミングよく集まったのです。それらが元いた家で何年使われていたかは、知らされていません。

勿論、トースターもその例にもれません。そしてそのトースターは、2、3か月前から、
「もうそろそろ焦げますよ」
というタイミングでぬんっという音がするようになったのです。確認すると、ふっと電気が消えていきます。
私は、この状態を喜んでいました。
「すごい!なんて高性能なの!そんな機能があったなんて!」
ってなもんです。
しかし、徐々に焼き始めてからぬんっ、までのタイミングが短くなり、最近遂に、
「まだもうちょっと焼きたいな」
くらいのところで止まるようになりました。
その段階になってようやく私は、
「あ、これ壊れてるんだ」
と思い至ったのです。

よくよく考えれば、どうかしています。何故、
「そうかこういう風になったのか便利だなぁ」
なんて思ったのでしょうか。使い始めたときにはそんな機能なく、よくパンを真っ黒こげにしていたというのに。機能の追加なんてしていないのに。というか後から機能を付けるなんていう時代の家電ではないというのに。
「さっすが最新家電!」
じゃありません。少なくとも私の家にきてから、5年以上経過しています。そもそもどこのトースターですかこれは。
このままではいつかパンは全く焼けていない状態で完成となるのでしょう。書いているうちに大人しくトースターを買う決心がついたので、本日はこの辺で終了とさせていただきます。

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