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個人的に信仰したい神様をまとめてみたよ

はじめに

有名だしすごい影響力があるらしいのに報じられる情報が極端に少ない謎の宗教が急に話題になってきてビビっている皆さんこんにちは、にんふぇあと申します。

「俺は目に見えるものしか信用しないから宗教なんか信じねーぜ!」というスタンスでも別によいのですが、そんな人が強大な困難を目の当たりにした時、とっさにヤバめの宗教にすがりついてしまう可能性もないとはいえません。

それを避けるには、あからさまに宗教を恐れたり毛嫌いするのではなく、普段から何となーくうっすらと信じておくのがよいかもしれません(個人の見解です)。

私は旅行が好きで日本各地をまわっており、当然道中ではいろいろな神様が祀られているのを目にするわけですが、今回は「ここの神様は信じてもいいかもな」と思った方を紹介します。

今さら伊勢神宮や熱田神宮を紹介しても仕方ないので、もう少し小規模な場所をあげていく方向でいきます。

①猫神社

まずはとても有名なところから。

宮城県の田代島は、もともと釣り好きの間では名が知られている島でした。近年では大量に生息している猫が話題になり、猫島としての知名度の方が高くなりました。

↑※本当に釣りよりも猫で有名なのか統計を取ったわけではないので、手ぐせでこういう文章を書くと危ない。

田代島に猫があふれるようになったのは、猫を「大漁を招く縁起のいい生き物」と見なし古くから大事にしていたからだといわれています。

そんな田代島の仁斗田港と大泊港の間に、猫神社と呼ばれる神社があります。

ここでは猫を神様として祀っており、猫じゃらしが供えられています。

経緯としては、昔いかだを作るために岩をくだく作業をしていた時、飛び散った破片が猫にあたり重傷を負わせるという事故が発生し、猫の安全と大漁を祈願して建立されたといわれます。つまり、猫を飼っている人が猫の安全祈願のために訪れ、信仰するとよいのではないでしょうか。

この神様の力は不明ですが、実家の猫は17歳まで大きな病にかかることもなく元気に生きたので、信じて損はないと思われます。

人生の貴重な時間や汗水たらして稼いだ金をよく分からない宗教につぎこむくらいなら、ここの神様に飼い猫の健康と長寿を祈願することにより、さらに多くの時間と金を飼い猫に奪われる方が有益ですね。

②出世稲荷神社

東京の日本橋にある稲荷神社は、四方をビルに囲まれており、駐輪場を経由しないと入れないという特徴があります。

壊れた洗濯機の裏にある。

時代の流れで都会の中に埋もれてしまいましたが、初代市川団十郎が日参するほど信仰し、多くの人を成功に導き、度重なる震災や太平洋戦争でも本尊を失わなかった逸話が残ります。

私は3回訪ねたことがありますが、いずれの時も千円札が賽銭にあったので、熱心な信者がいるようです。

いい方はアレですがお稲荷さんであれば正体がはっきりしていますし、「あの市川団十郎が毎日通った!」という有名人がらみのエピソードは脊髄反射で信じたくなるし(入信した有名人を広告塔にする宗教もあるので注意してくださいね)、何よりビルに囲まれた空間の洗濯機の裏という隠されている感がいいですよね。ゲームの見つけにくい宝箱みたいでありがたみがあります。

3回訪ねた私は今のところ同期よりも出世が遅れているので、興味がある方はもっとたくさん通ってみてください。

③電電宮

突然ですがあなたは何の仕事をしていますか?

もし電力会社関係でしたら、電力不足が心配される中がんばっていただき恐縮です。

もし通信業界関連でしたら、ウイルス的なアレが世界中に蔓延し急速に需要が伸びる中、インフラを整えていただきありがとうございます。

あとその他機械メーカーの方でしたら、半導体の破滅的な不足が続く中本当にお疲れ様です。

もしそれ以外のご職業の方、あるいは学生や専業主婦、仮にニートだとしても現代に生きる我々は機械や電気なしに生きることはできません。

せっかくなのでそういったせまい分野に特化した神様を信じておくのもよいでしょう。

京都府・嵐山のにある法輪寺。奈良時代に誕生した古い寺院です。

法輪寺には神仏習合により、明星天子を本地仏(神状態である仏)とする電電明神を祀る明星社がありました。

1864年の禁門の変(長州藩が出兵・挙兵して幕府側の諸藩と争った武力衝突)で焼失しましたが、1956年に電気電波業界の発展を祈願するために電電宮として新たに祀られました。

つまりここは、電気・電波に特化した神様が祀られている神社なのです。ここのお守りはマイクロSDカードになっており、虚空蔵菩薩像の画像データが入っています。電気・電波関係の業者の信仰も厚いこの神社、もしそういった業界以外で働いている方だとしても(そもそも働いていなかったとしても)、現代人であれば参拝しておくとよいのではないでしょうか。

④ 比売語曽社

突然ですが、アイドルって宗教に似ていますよね(極論かつ暴論)。

適度に信仰する分には生活に活力を与えてくれますが、のめりこみすぎると全国ツアーを追いかけたり、生活の大部分をグッズに注ぎこんだりして、限られた時間と金銭と思考の大部分を奪われてしまいます(のめりこむと破滅するのは宗教やアイドル以外にもいえることですが……)。

とはいえ(何が「とはいえ」?)せっかく神様を信じるのであれば、アイドルのように魅力的な神様の方が信じていて楽しいし何だか効きそうですよね。

というわけで、私が旅行中に知って「この神様、めちゃくちゃあざとかわいいな」と思った方を紹介しましょう。

紹介するのは比売語曽神。

昔、意思加羅国(現在の朝鮮半島南部にあった国)の皇子が手に入れた白い石を寝室においておいたところ、美女に姿を変えたといわれています。皇子が求婚したものの美女は日本へ逃げ去り、大阪を経由して大分県の姫島に移り住み神となったといわれます。

大分県の姫島には彼女を祀る神社や、関連する多くの伝説が残されています。ちなみに島の名前も彼女が由来になっています。

一国の皇子が一目惚れし求婚するほどの美女として書かれている一方、同じ伝説上に「童女」とも書かれていることから、大昔(意思加羅国があることから1500年くらい前?)の基準でも大人とはいえない見た目であることが分かります。

皇子から求婚されるほどの美貌を持っているのに童女という時点で、世の中のアイドルオタク共的には高ポイントなのではないでしょうか。

また内面的にもよいポイントが多く、飢えた島民のために田んぼを作って助けてあげたりする優しさや、その時に誤って大蛇を生き埋めにしてゆれる田んぼにしてしまうなどドジな一面も持ち合わせています(現代でも姫島にはその現場が残されています)。

あとは、桜の古木を切り倒したところハート型になっており、これが彼女の起こした奇跡として保存されています。

幼いながらも美女と呼ばれる見た目をしており、民を救う優しさを兼ね備える一方で、大蛇に気づかず生き埋めにするという度を超えたドジっ子っぷりや、古木をハート型に加工するミーハーさを持つ、宗教とは違う意味で信仰してお布施したくなる神様ではないでしょうか。

彼女は姫島の産土神なので我々のようなよそ者にどこまで応えてくれるかは未知数ですが、スピリチュアル好きの女子は力を求めて縁もゆかりもない沖縄県の久高島を訪れて「パワーを感じる」といっていたりするので、我々も見習って信じてみるのもよいでしょう。

主観と個人の見解を多分に含むまとめ

今回は以上です。ここまで読んでいただけた方なら、神様や宗教を条件反射的に毛嫌いするのではなく、何となくうっすらとなら信じてみてもいいのかなと思ってくれたかと思います。

そもそも大体の日本人(←物事を語る時デカめの主語を使う人は信用しない方がいい)は年始に初詣にいったり、ハロウィンにコスプレ遊びをしたり、クリスマスにケーキやチキンを食べたり、年末に除夜の鐘を聞いて一年をふりかえったりと、様々な宗教を何となーくうっすらと信じています。

熱心な信者から見るとどうなのかは分かりませんが、様々な宗教のトロの部分だけを上手く加工しておいしいところだけを味わっていてとてもいい立ち回りですし、これくらいの距離感で信じておくのが、一番上手く宗教を自身の幸せのために使えているのではないでしょうか。

心の中に「だまされて金ヅルにされていないかな」「客観的に見た時に本当に私の幸せにつながっているかな」という姿勢を残しつつ、生活にハリを持たせるためにぜひ何となーくうっすらと宗教や神様を信じてみてくださいね。

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