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みどりの日(遅刻)

5月4日はみどりの日だった。

本当は日付に合わせるべきだったとは思うけど、遅刻してしまったものは仕方ないので今から緑についての話をしよう。

最近はすっかり暖かくなり、道端の緑も濃くなってきている(ウイルス的なアレがアレなので外にはあまり出られないけど)。

緑には大きくわけて3種類ある気がする。

今回は、旅行中の写真を3つの緑に分けて見ていこう。

①大自然の緑

これは徳島県・祖谷渓の写真。あまり人の手がおよんでいない(と思われる)大自然だ。

熊本県・阿蘇山近くの大観峰。緑がきれいに生えそろっていて、何だかCGみたいだなと思った。

青森県・奥入瀬渓流。

こういった大自然の中の緑は見ているだけで心が洗われるし、力強さを感じる。

②人の手が入った緑

人の手が入った緑というのもある。

岐阜県・白川郷。こういう、人間と力強い自然が上手く共存している場所っていいよね(住んでいる方は大変だろうけど)。

長野県・雲場池。自然豊かに見えるが、人造湖なので人間が作りだした景色だ。

自然を上手くコントロールし、美しい光景を生みだしている。白川郷と違って、緑より人間の方が強いパターンだ。

京都府・大原の三千院。地蔵がかわいい。

同じく京都府・嵐山の祇王寺。人間が緑を完全にコントロールし、芸術に仕上げている。雲場池よりもさらに人間が強いパターンだ。

語彙力が低くて申し訳ないが、この庭はめっちゃくちゃきれいなので個人的にお気に入りだ。

③人よりも強い緑

逆に、緑が強すぎてコントロールできなくなっているパターンも好きだ。

新潟県・佐渡島の北沢地区工作工場群。稼働が停止してから長い年月がすぎた結果、緑で覆われて上層階は建物が見えなくなりつつある。

柱や壁をびっしりと覆う緑。

長崎県・池島の社宅群。炭鉱が閉鎖されて島の人口が全盛期の2パーセントまで落ちこみ、社宅は無人となっている。

かつての街路樹が雑草と一緒になって伸び放題になっており、車道にせり出し始めている。

緑が生い茂って社宅を覆い隠す。こういう、人間の作ってきたものを圧倒的なスピードと物量で覆いつくしていく緑には、畏敬の念混じりの美しさを感じる。

一口に緑といっても人間との距離やパワーバランスで様々に姿を変えるので、見ていて面白いし、直前に紹介した人間よりも強い緑を見ていると、「自然は大事。緑を守ろう」というのもおこがましい気がしないでもない。

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