観光地では屋根を見よう
これは沖縄県で見た屋根。
沖縄県には赤い屋根の建物が多いイメージがあると思う。
これは沖縄赤瓦というもので、平たい女瓦を並べてその隙間を丸い男瓦で埋め、漆喰で固めることで沖縄特有の台風による雨風を耐えられるようにしたものらしい。
岐阜県の白川郷。
大雪に強い、急勾配の茅葺き屋根(合掌造り)の建物が特徴的な集落だ。
このように、屋根にはその土地の特徴がよく出る気がする。
沖縄赤瓦や合掌造りは分かりやすい例だが、もっとよく見ないと分からない例も見ていこう。
新潟県佐渡島の宿根木。
船大工によって造られた民家がひしめく、迷路のような町並みが特徴だ。
宿根木で見られる屋根、木羽葺石置屋根。
板張りの屋根に石を乗せておさえるという一見頼りなさそうな見た目だが、日本海からの強風でも石が落ちたり破損せず(最近のものは念のため石をボルトで固定)、雨漏りもしにくい。ただし傷んだ板を交換するなどの手入れが必要だそうだ。
島根県の津和野。高いところから見ると赤い屋根が目立つ。
これは石州瓦という赤い瓦が多用されているためだ。この瓦は石見地方(島根の西部くらいの認識でいいです)で作られている。高温で焼くため凍害に強いという性質を持つ。
このように、観光する時は建物の屋根に注目すると、その土地の特色が見えてくる気がする。
私は専門家ではないので「気がする」という曖昧な感じで締めさせてもらいたい。
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