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日本は「うまい」であふれてる(愛媛編)

日本各地で食べたものを備忘録的にまとめていくだけの記事です。 

今回は愛媛編です。

※前回の滋賀編はこちら

①柑橘

愛媛といえば柑橘類。

温州みかんの生産量では日本2位〜3位であり、和歌山にはもちろん静岡にも時々負けてしまうことはありますが、その他の柑橘類を入れれば生産量日本一を誇ります。

お接待のオレンジ。お遍路中のお接待としてオレンジが出てくるのは愛媛ならではの光景ですね。

②鯛めし
実は真鯛の生産量が日本トップクラスの愛媛。鯛を使った鯛めしも愛媛の名物です。歴史は古く、神功皇后の朝鮮出陣(1800年ほど前?)の際に鯛を使ったご飯が作られたとされます。

実は愛媛の鯛めしには地域により2種類あります。

ひとつめは焼いた鯛を炊きこんだ鯛めし。鯛を丸ごと1匹使い、塩・醤油・昆布などで炊きこみます。基本的に鯛以外の具は使いません。

ふたつめは、生卵の入ったタレにつけた刺身をご飯にかける鯛めし。漁師が船の上で作るものらしいです。

③じゃこ天

魚を小骨ごとすり身にして油であげたもの。骨っぽさが残っている少し野生的なかまぼこという印象。

かまぼことの食べ分けは完全に好みだと思いますが、かまぼこより魚っぽさと旨味が強い(気がする)ので、魚を食べている感を感じたいのであればかまぼこよりこちらがいいと思います。

④揚げ足鳥

若鶏のもも肉を揚げたもの。普通の焼き鳥とは違い串に刺すことはなく、大きなかたまりのままクリスマスのチキンのような形で提供されます。

松山市内にはこれを出す店が複数存在します。郷土料理というよりは、昔から松山市ではこれを出す店が多い、という何となくの感じで広まっているようです。

⑤瓢太の中華そば

郷土料理や名物というより有名なラーメン屋の紹介になりますが一応……。

瓢太は松山市の有名店。

ここの中華そばの特徴はその甘さ。豚骨+鶏ガラのスープなのですが、かなり甘い味つけになっています。個人的には、ラーメンとしてはもっと塩辛い方が好きなのですが、間違いなく記憶には残る味です。

⑥三津浜焼き

松山市の三津浜で食べられるお好み焼きの一種。

広島のお好み焼きと同じく混ぜずに乗せ焼きするタイプですが、広島ではうすく伸ばした生地の上に具材を乗せて焼いたものを、別に焼いておいた味つけしていない麺の上に乗せるのに対し、三津浜焼きでは、生地の上に焼いて味つけした麺を乗せ、さらにその上に具材を乗せます。……分かりづらいという方は、麺自体に味つけするのが特徴くらいの認識でいいと思います。

また、その麺のことを「台」と呼び、うどとそばの中から選べるという特徴があります。何の知識もなくメニュー表を見るとちょっと意味分からないですね。

⑦焼豚玉子飯

今治市のB級グルメ。焼き豚を乗せたご飯に目玉焼きをかぶせたもの。

かつて今治市にあった五番閣という中華料理店のまかないが起源といわれます。五番閣で働いていた料理人が白楽天を開業した際に改良して店のメニューにしたことがきっかけで広まりました。

今回は以上です。

柑橘類や魚介などの豊かな自然の恵みを感じる食べ物や、揚げ足鳥や三津浜焼きなどの飾り気のない安くてシンプルな名物。全体として、地元の方にも親しまれる、素朴で気取らない食べ物が目立ちました。

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