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"swarf"

どうも!二文字です。今回は二ヶ月ほど前に開催した初個展”swarf”について書いてみようと思います。初展示の内容なので思い入れはかなり深いです。

まずタイトルからなのですが”swarf”とは和訳すると”金属の削り屑”と言う意味になります。これは僕がカメラマンになる前に勤めていた職種に由来するのですが、金属を加工する際に”切粉”(キリコ)と言うものが発生します。その切粉をモチーフに、過去の自分と今の自分をリンクさせて作品を作ることにしました。

最初はスタジオでの作品制作を行っていましたが、なかなか思うように作品は作れず、難儀していました。

ずっと頭の中にはいつか自分が働いていた工場の現場で作品撮りをしたいと思っていましたが、お金も時間もかなりかかる上にそんな許可を出してくれるのかも分からない、、、。

しかし、今の自分にはこれしかないと思いお金を集め、時間を作り、一般人立ち入り禁止の現場での許可をいただき、広島まで行って撮影することができました。


撮影チーム(半目のHMみすずさん)

コンセプトはファッション。そこに自分のルーツという中身を入れ、儚いような淋しいような雰囲気になるようイメージしました。工場で悩み働いていた自分を迎えに行った感覚です。

1日で3体の撮影を行いました。スタイリング、ヘアメイク全て僕がディレクションしたものになります。大事にしたのは”カワイイ”にならないようにしたこと。

”切粉”というのは屑ですがとても重要な役割があります。金属を加工した際の
全ての情報が記されているのです。綺麗な切粉だと綺麗な加工を行った印、汚い切粉だとすぐに何が悪いか判断できます。それは写真も同じ側面があるのでは?と
思うのです。


切粉

選んだ写真、選ばなかった写真、屑となって捨てられる写真たちがあるからこそ輝ける写真があるのだと思います。それは、どのジャンルにも言えること。今回、自分の過去と今、写真という選択される表現で展示が行えたことはとても勉強になりました。

この作品をまとめたZINEも製作しました。もし興味のある方はご連絡ください。僕の各SNSからも”swarf”の写真見ることができます。

たくさんの方から、いろんなお言葉をいただきましたので今後の活動もっともっと精進してまいります!

簡単でしたが”swarf"の内容のお話でした!

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