マガジンのカバー画像

がいなおかあ

7
ジコチューハンパない実母の毒性を悲痛な思いでユーモアに変え、なんやかんやと記事にしてます。
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

がいなおかあ(7)ブラジャーの適齢期

がいなおかあ(7)ブラジャーの適齢期

あの頃、どちらかというと肥満体型のわたしがはじめてブラジャーをつけたのが中学3年生の頃だった。胸の膨らみは肥満に比例する。

ブラなしでシミーズにブラウスといった上半身。そんないでたちで学校へ通う夏の日々。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパなく、自分は間違っちゃいないと言い放つ。この人の

もっとみる
がいなおかあ(6)不満を人の風貌にぶつける母

がいなおかあ(6)不満を人の風貌にぶつける母

「もしもし?」
電話での
第一声は大概の人がそれだろう。

しかしうちの母はそうではない。

「おっそいなぁー、
急ぐ間に合わんやないか!」

遠方に住むおかあ(母)が、わたしに電話をかけてきた。ひとこと目がコレ。

まずそれを言わないと本題に入らない。もしもしカメよ、なんて日本語はどっかに忘れてきた。

時には
「寝てんのか!早よ電話にでろ!」
とか
「アタシに何かあったらどうすんの!」
って言

もっとみる
がいなおかあ(5)趣味に資格なんてあるんかい!

がいなおかあ(5)趣味に資格なんてあるんかい!

エアコンのフィルターを掃除してくれだの、しょうじの張り替えしてくれだの、わたしら家族が帰省した時には、なんらかの課題を与える。

こちらの都合はお構いなし、
言いたいことを言い、やりたい事をやる、実にうらやましい人。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパないこの人の嫌味と灰汁(アク)を愛を込めて

もっとみる
がいなおかあ(4)・3歳の留守番の日々に見てたもの。

がいなおかあ(4)・3歳の留守番の日々に見てたもの。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパないこの人の嫌味と灰汁(アク)を愛を込めて書いています。

今回はわたしの幼い頃の留守番の話し。

古い小さなアパートの2階。
窓には花を置くスペースがあった。
そこに三角にすわり、わたしはよく下にある小学校を眺めていた。
もう半世紀ほど前のことだ。

下にある

もっとみる