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【番外セイリング04後編】無人島でアンカリングしてから帰る
1日目は
↑こちらの番外編セイリング。
今日は2日目、仁尾マリーナからちょっと寄り道をし、新居浜マリーナに帰ります。
快適なバウバースからのそりと起き出し、今日初めての、そして今回のセイリングでは都合3回目の天井への頭の強打をやらかしつつ、キャビンからデッキへ出て、そして桟橋に降りました(自分のヨットと似てるから、天井の凹凸を自分のやつと同じと誤認しちゃうのよね)。
歯を磨きつつ携帯で気象状況を確認。
ん?「起床して気象を確認」って韻を踏んでるな!今後何かに使うのにメモを…
などと1人脇道に逸れつつ、燧灘周辺の天気をまとめると、
(東郷、伝)敵艦隊見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、之を撃滅せんとす。本日天気晴朗なれども風無し。
ま、もっと一言で言うと「晴れてるけど風も無いよ」と言う事ですわ。
昨日と同じ感じでしょうね。
海況に関わらず、色々な生の情報を地元セイラーの方から得たいところですが、平日と言う事もあってか、あるいは時間が早いからか、残念ながら昨晩から1人もこちらの利用者さんに会っていないような…
とにかく無風で、海面はご覧の通り。
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ちょっと桟橋をパトロールしてみますと、
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変わったバウの形のボート(バルバス・バウ的な役割というより水線長のため?それとも波切り?)や、アンカー固定がカッコいい(けどアンカー上げる時にハルを傷付けそうな)ボートなんかが。
ヨットでは、私の好きなアルバトロッサーっぽいのもあったなー。
おっと、あれは…
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キャビン後部がガバっと開く事で(私の中では)有名な、カタマランのBALIじゃないですか。
去年、keroyon1123さんが瀬戸内海クルーズに出られた際、現地で乗ったと言ってた艇そのものかしら?
なんて事を考えていると、
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クラブハウスの向こうからは、今日活躍してくれる太陽が顔をのぞかせてきました。
◾️出航!
キャビンでコーヒーも頂いたし、日も出たし、そろそろ出発ですな。
新居浜マリーナに帰港するだけですが、その前にちょっと寄り道。
仁尾マリーナの沖合800mにある蔦島のビーチでアンカリングします。
風光明媚らしいですよ。
と言うわけで、桟橋を離れて
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マリーナの出口から外へ…
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びっくりするくらい穏やか。
ボートで釣りしてても船が流れなくてジレンマ感じるくらいだな、これ。
これじゃあヨットは… と言うレベルなんですが、今からアンカリングするので、(今だけは)無風なのがありがたい。
マリーナを出たら、すぐに見えて来るのが
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蔦島ですわ。
むしろ、マリーナからも見えてたけど。
蔦島(大蔦島と小蔦島を合わせて蔦島)
大蔦島は周囲4kmの無人島で、夏にはキャンプや海水浴、釣りも。
仁尾港から観光シーズンに出ている観光船で5分。
11世紀には京都から分霊された宮があり、歴史ある島みたい。
荘園っぽい扱いだった時代も?(←私の確信に近い勝手な想像。無論そんな資料とか記録なんかは無いですわ。)
小蔦島は周辺1.2kmの、こちらも無人島。
香川県最古の貝塚があって、押型文土器と言うレア物が出土してるみたい。
この蔦島南部に素敵な浜辺があるとの事で、楽しい楽しいアンカリングです。
マリーナのスタッフにお聞きした魚網を大回り気味に避け、そしてポツリポツリと点在するタコ用なのかな?漁具的なブイを避けつつ…
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大蔦と小蔦の間くらいを目標にアプローチ。
そして目的のビーチが見えたら変身… しても意味ないか、変針。
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◾️蔦島で休憩(さっき出たばかりだけど)
ビーチに近づいたら水深計とにらめっこしつつ、水深5mを切ったくらいから海底が目視出来ましたので、バウで直接ボトムサイト開始。
この艇はウチのと違って、バウバース下に水深計のトランスデューサーがあるから、かなり安心。
ウチのはトランサムより後ろにトランスデューサーがあるから、保田座礁事件みたいな事が…(保田座礁事件はそのうち書きます)
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砂漣が見える程度になりました。
うんうん、いい感じ。
水深計はここで3.5mを表示しています。
波もありませんし風も無いので、もうちょっと浜辺に近づいて水深2mを目指したいところではありますが、さらにそろりそろりと近づくと…
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ビーチと平行する水深2.5mラインに、ずっと帯状に石?岩が転がっていて、アンカーは刺さらなそう。
さりとて、この石ベルトのラインにかからない位置まで進むと、おそらくセンターボード(は上げればいいんだけど)やラダーは海底に接地するような水深に。
今日は大潮で今から40分後くらいが干潮、その後当然満潮に向かうと言うベストなタイミングなので、自分のヨットなら構わずセンターボードを上げ、ラダーもリフトしつつ突き進んで、
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石に擦られて船底につく傷も厭わずビーチングするところではあります。
しかし今日は人様のヨットですわ。
アンカリングだけで十分でしょう。
グラベルボトムな事を確認して、水深3.5mラインで…
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豆苗! いや、投錨!
1度失敗しつつ、2度目で効きました。
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本来ならここで、ビキニの女性がトランサムに備え付けのBBQグリルで肉なんか焼いてくれてて、その間にライムを突っ込んだコロナビールを胃袋に流して… なんてのが理想ですが、ビキニどころかオッサン3人では絵になりませんわな。
しかし風光明媚な素晴らしい無人島のビーチ。
夏なんかこれ、最高じゃないですか!!
パリピがヒャッハー!な感じですよ。
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事前に良いところと伺っていましたので、年に1回か2回しか出てこない我が家一のレアキャラとも言われているドローンを持って来ました(さっきから写真で使ってるからお気づきですね)。
そのドローンで、かるーく動画撮影をしましたよ。
滅多にしないドローンの操縦と撮影難しい…
基本的にマストトップ周りの確認に使うくらいだからなー。
かと言って練習する気も無いし、ずっとこうなんでしょうな。
因みにヨットでのドローンで一番難しいのは着陸場所の選定。
張り巡らされたシート、ハリヤード、ステイ類やブーム等の邪魔者のせいで、意外に着陸させる場所がありませんのですわ。
ま、ヨット(からの)ドローン撮影についてはそのうち書く事もあるかも?
◾️新居浜へ
しばしのんびりの後、再び新居浜へ向けて出航!
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メインを上げ、ヘッドセイルを展張しますが、風が無いから形だけ(ヘッドセイルはすぐ仕舞った)。
伊吹島を越えると、再び視程が落ちて来ましたねぇ。
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2〜3は漁船を見かけましたが、それも伊吹島までの事。
そこからは遊漁船もプレジャーも本船も、ましてやヨットなんか全くいません。
貸切の海を進みまして…
新居浜マリーナから1.5マイルにある大島が見える頃には、ちょっと空も見えて来ました。
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大島(通称:新居浜大島)
同じ愛媛には村上水軍の本拠だった大島があるので、こっちは新居浜大島と。
よくあるパターンですが、こっちも水軍の本拠地の城跡があると… うーん?
周囲9km、人口190人。
西暦500年代に創立された神社がある(今の建物は鎌倉時代っぽい)、歴史ある島で、船隠しと呼ばれる村上水軍の船を留め置いていた場所があるそうな。
名産は「白いも」と言う白っぽいサツマイモ推しみたいですが、個人的には「さつま」と呼ばれる焼き魚と味噌をすりこぎで潰してご飯にかけて食べる郷土料理の方に興味がありますな。
ゴール数マイルの所まで来ますと…
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空が青くなり、風でメインセイルが良いカーブを描きます… が、新居浜マリーナはもう目前。
おっと、
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南日本汽船の船が近づいて来ました。
新居浜マリーナの横にある新居浜港(むしろ新居浜港の横に新居浜マリーナがあるんだけど)に入るんでしょう。
Right of way以前に、遊びでフラフラ乗ってるヨットが本船様の邪魔なんか出来ませんので、この間に船足を停めてセイルを下ろしますわ。
入港の準備が整い、新居浜マリーナへ
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ふー、お楽しみの時間も最終盤です。
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上架して、掃除して終わ…
いや、ここで色々センターボードに関するトラブル的な事があったんですが。それはそのうち(書くネタが無かったら)書くかもしれないし、書かないかもしれないし。
◾️帰港後
とにかく新居浜で艇を降りてからは、
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少し遅めの昼食でうどんを食し、ホテルで潮風の名残りと汗を流してさっぱりして、夜は夜で、
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瀬戸内料理のお店で
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車海老なんかも
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バリバリにしてやりましたわ。
翌日は松山空港へ移動し、
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みかんジュースを眺めて、
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じゃこ天(名物)うどんを食し、
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東京に帰りました。
◾️航海データ
復路のWalkmeterのデータは(クリックして下さい)、
22.5マイルを4時間55分でした。
平均速度は4.5ノットですが、アンカリングしてますから目安です。
Reliveの動画はこちら(今回は島の位置関係とかは、この動画が一番わかりやすいかも)
往路( 1日目)の記事にも載せましたが、今回の航跡です。
↑赤い方が復路ね。
こんな感じの2泊3日の四国は瀬戸内海セイリング。
前回同様、私はただただ楽しい事柄を享受するだけで、なんの手配や調整もしていません。
前回同様にオーナー氏の調整・アレンジに甘えてしまい、感謝しきりです。
さて、来週からはまた自分のヨットでふらふらしますか。
因みに、私にゴールデンウィークはありません…