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僕の妻にGayの友達がいてね...。

Silicon Valley BankとSignature Bankのトラブルの直後に、Financial Advisorとミーティングをした。

Zoomだったが、お化粧する必要性も感じず、ただ髪をアップにして参加。
Robert & Craigが画面に現れて、Hello と挨拶するやいなや、Craigが。

"Your hair is different." 

Oh yeah? I just put my hair up. Haven't I ever done this? 
すごいねぇ!よく気づいたね。Good husbandだねぇ、と褒めたら。

Well, I learned it the hard way…
(いやぁ、色々大変だったんだよ…)

何かと思えば。長年連れ添った奥さんに、47年来のゲイの男友達がいるんだそうだ。

このゲイの彼が、恐ろしいほど彼女の「変化」に気がつくんだよ。それはそれはもう到底敵わないレベルでねぇ….ゲイはホントにすごいんだよ…..と、しょんぼりするCraig。

このゲイの彼と比べられて、これまでどれほど奥さんにイジメられたのかと思うような彼の反応。笑。

さて。LGBTQ+といえば、ウガンダが違法化する動きを始めた。つまりLGBTQ+であることは犯罪であり、裁判で有罪となって刑に処されることもある、ということだ。

「あなたの口ぶりからは、まるでLGBTQはカルトのようなイメージだけど」
「カルトだよ、まさにカルトだ。連中は子供達を洗脳するんだ。このカトリックの国で許されるべきことではない」

BBC World News Podcastで聞いたインタビューから。

カルト、ねぇ。そういうふうに見える時もあるんだなぁ、とムスメに振る。

"Oh yes, they are a cult. Absolutely."

と言ってのけるムスメ。断っておくが、彼女も私も決してAnti LGBTQ+ではない。問題は、All Inclusive (皆平等)の動きが生活のあちこちに浸透し、これまで恐る生きていた人たち、こっそり生きていた人たちが自由にその存在を公にするようになったのだが、それを必要以上に全面に出して相手に押しつけるような行動をとる人たちが出てきた、ことである。

学校で。ロッカーを開けてゴソゴソしているムスメの隣にやってきて、
"I am gay.”
といきなり宣言する子。呆気に取られるムスメ。
"OK…good for you."
としか言えない。その後に"I don't fucking care."と言いたいのをグッと飲み込む。そんなシーンが、あちこちであるらしい。

どうしてそんなことをするんだろう。彼らにとって大きく positive な変化が始まったというのに、その足を引っ張るようなことをする同輩。それは、女性が職場での権利平等を訴え始めた時と似ている。

当時の日本で、女の敵は女だと、キャリア志向の私は思っていた。

キャリアを目指すか、家庭に入るか。そんなのは個人の選択の違いでしかない。そして、同じキャリアを目指す女性の中に、自分の言動がそのキャリア志向組全体の行く末に影響を与えるという認識なしに、行動する奴がいる。同時に、家庭に入る組がキャリア志向組の足を引っ張る必要など、どこにもない。その反対も同様。

視野が狭すぎる。

そして。1990年に始まったある動きが全国各地に広がり、ムスメの高校にもやってきた。

LGBTQ+ の学生による "The Day of Silence"
一日学校で沈黙を守り一言も発しない、というもの。授業中に先生が対応しなきゃいけないからだろう、事前に学校に登録するようにとメールが来た。

glsen.orgを参照のこと。

もちろんまだクローゼットに隠れている子達もいるわけだから、公にしている子達によるデモンストレーションである。授業中についうっかりと声をかけたら "Shhhhh!"とやり返されたと、ムスメがムッとしていたけれど、他人に沈黙を強制するのではなく、自分たちによる沈黙でその存在と主張を知らしめる運動としては、ハンガーストライクに似ているかなと思う。

そしたら。
"It is only Gandhi who succeeded with hunger strikes."
と、ムスメ。
"Because he was an important person. No one wanted him to die." 

なるほど。まだまだ、考えることがある。




ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。