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50代ダイエットシリーズ@日本滞在。明らかに食べる量が減ったと言われたよ。

50代ダイエット。秋の訪日から運動と食事療法でほぼ5キロ減量し、臨んだ春の訪日だった。

前回あった全身から溢れんばかりの「久しぶりの日本(食)に対するがつがつした感じ」が抜けているのを自分で感じていた。一食分が少なくても、ランチアポがたくさん入っていたのもあり、一日三食はしっかり食べられないだろうと予想し、素泊まりできるホテルは朝食をつけたプランにしなかった。

ランチの予定が入ってない日だけ、ホテルの朝食ビュッフェを満喫。
大正解。

ビュッフェって絶対に食べたいものすべて食べきれないよね。

去年の秋みたいな、懐石料理フルコースばかりじゃなくて、日本特有の地元のランチ定食や、フレンチのランチセットみたいなのをいくつか織り込み、小腹がすいたらコレド日本橋の Herbs で(大学時代に大好きだったサザビーAfternoon Tea のシフォンケーキみたいな)大きなケーキを嬉々として食べにいくとか、念願のデパ地下で、かの「ミート矢澤」のハンバーグ弁当を八重洲地下街を歩き回って探しあて、ホテルに持ち込んで食べたり、一人で優雅にカウンタでワイン片手に、ウェイターと相談しながらアラカルトを組み合わせて夕食、なんて日もあった。ウズベキスタン料理をコースで三十代の若者と楽しんだあとに、クラフトビール飲みに行ったり。シウマイで有名な小洞天のコース料理の最後の焼きそばを担々麺に代えて食べるぞと言われてたのに、急遽日本橋玉ゐの穴子になったり。大学時代に通った新宿歌舞伎町の絶品タイ料理も30年ぶりに食べた。

ナス味噌豚肉定食。絶品。
Herbs @コレド日本橋。
クラフトビールのサンプラー。日本はクラフトビールを極めた、ね。

かつてあんなに美味しいと思った珉珉の餃子はイマイチだったけど、五右衛門のスパゲティは相変わらず美味しかった。

私は27歳のときに日本をでているから、お金をもっている大人時代を東京で過ごしていない。おのずと新卒当時に美味しいと思っていたモノの「美味しい度」が、30年たった今の私の味覚には追いついてないらしい。

この30年に日本食はもっともっと美味しくなっている。
レディースセット@珉珉
五右衛門。スパゲティの茹で方が相変わらず完璧。

福岡では、福岡出身の彼に言われたとおりに、
はじめの一歩で、ゴマサバ定食。
うなぎ処柳川屋で、手を変え品を変えうなぎ料理尽くしのコース。究極の目的は、せいろ蒸し。
割烹よし田で、鯛茶漬け。
河太郎で、呼子イカのコース。
鶏の水炊き定食ランチ。

ゴマサバ定食。これは美味かった。また食べたい。
食べろー食べろーとしつこいほど言われた、うなぎのせいろ蒸し。
確かに、蒲焼よりもこっちのほうが好きかも。
鯛だし茶漬け。でも出汁じゃなくて、お茶なのよ。
「当日入荷しないかもしれない」とさんざん前置きされた、透明な呼子イカ。
魚が続いたので、鶏の水炊き。濃厚すぎるほどのスープ。
福岡空港に向かう前に。
福岡で食べなきゃいけないものは全部網羅して、これで完結。

一ヶ月半前から何を食べるかが決まっていて、それに気分とお腹を合わせる旅だった。

例の、ベルトをして「満腹感」を体感する訓練の成果あって、このくらいでやめておこうという判断が見事にできて、
「食べる量減ったね?!」
「普通の人が食べる量になったじゃん」
と、驚かれ感心された。笑。

東京でもやっぱり食べないと、と(前回書いた、例のヤロウの洗濯モノを捨てに行った)向かいのビルの地下にあった鮨屋に飛び込んでランチで3000円も払って食べた寿司はわずか8貫で、お腹の足しになんて全然ならなかったのだが、日本海沿いの地元で美味しいと評判の鮨屋に、友達に連れて行ってもらって食べた時、あっち側でしか食べられないネタも含めて20貫で3500円!20貫食べる私も私だけど、ここでスシ食べなくてどうするよっていう決死隊のような意気込みがあったのよ。

赤身トリオ。こういう一貫ずつってのがイイ。
甘えびとウニなんて、何年ぶりだろう。
あぁぁぁぁ、私の大好きな光りモノ〜!

友達は「割り勘にしなくてよかった」と冷や汗かいてたなぁ。
いやー、美味しい旅だったよ。


ところが。運動のほうといえば。涙。
平均して、週に2回程度、朝10分できれば上出来、程度。 な、情けない。
毎日 7000歩から 1万歩は歩いたが、空いてる時間はホテルに戻って休んだ。

誰と会ってもワタシ的には超楽しかったからムリな行程ではなかったものの、昼夜のアポで、延べにして30人以上と会ったから「一日フルで休む日を入れたほうがいいのでは」と心配そうな顔で言ってくれる人も少なくなかった。

銀座湯とかカフェで見知らぬ人と話し込んだりしたのは別にして。

八重洲のホテルから、八丁堀のホテルへの移動日のこと。
11時チェックアウトで15時チェックインだし、時間あるから歩いていこうかと思ったものの、スーツケースのコロコロが少々心配だったので、タクシーに乗った。降りる時に「いやぁ、歩こうと思ったんだけど、乗ってよかったわぁ」と言ったら、運転手さんが絶句して「い、いや。歩けないですよ」だって。

スーツケースをホテルに預けて、近辺を散策する。生きてる AI な友達が探してくれた、美味しいクロワッサンの店。

@Cawaii Bread

私がこっちでよく食べる大スキなクロワッサンは、大きくて外はパリッとしているけれど、中は空洞気味なふわふわ系。巻きがしっかりしている小柄でずっしり系もあるが、こちらは後者。

店の奥にいくと外にでれる。川を見ながら座れる。

「まだ時間あるんだけど、どこか行けるとこない?」と AI 友にテキストすると、「新川公園」と返事。どれ。

てくてく歩いて新川公園に着き、隅田川沿いを歩く。気持ちいい。
やっぱり日本人の私、日本海沿いで育った私は、水がスキらしい。

隅田川。

「今、どの辺?」
「もう端っこまで来ちゃって、折り返すところ」
「え、もう?!永代橋渡ると、コーヒーのお店があるよ。向こう側、コーヒー激戦区みたい」
「へぇ。じゃあ、行ってみる」

私の歩くスピードは速い。1マイルを15分くらいで歩くから、100メートルを1分弱くらい。

だからグーグル・マップでも時間じゃなくて距離で判断する。

彼女は、私が旅行先でカフェを求めて歩き回ることを知っている。

永代橋。隅田川にかかってる橋はそれぞれ個性がある。

観光的視点から橋を渡ることの意味、についてぼんやり考えながら足を踏み出して、橋の真ん中から隅田川のあっち側とこっち側を見て、なるほど〜と思った。川岸から見る眺めとは、当たり前だけど、全然違う。「橋をわたってる私だから見える景色」みたいな優越感を感じて、笑ってしまう。

ほら、優越感。

家のまわりで歩くのは WorkoutとしてのWalkingであって、こういう「観光地での散歩」とは歩くスピードも気合も違うとはいうものの、一応「運動」していることにはなるだろう、と思っていたのだが。


橋をわたってたどり着いたカフェの話は次回に書くが、50代ダイエットの旅行編の結論としては。

帰宅した翌朝からまた再開したら、驚くほど息が切れて、すぐに筋肉痛が始まった。あんなふうに歩いていたのに、集中有酸素系と筋トレ系を1ヶ月休んだだけで、ここまで衰えるんだと驚いた。歩くだけじゃダメらしい。

が。十分とは言わずとも運動する広さはあったのに、つくづく旅行先のホテルでの筋トレはやる気になれない。外出して戻ってきたら運動なんて気分になりゃしないから、やっぱりやるなら家にいるときと同じように、朝起きてすぐ、しかない。秋の訪日の際は、10分でもいいからスクワットやランジを毎朝しよう。

ちなみに。体重はといえば、日本滞在中(帰米する1週間ほど前)におそるおそる体重計にのったら、案の定 2 キロくらい増えていた。

あ〜ぁ。そりゃそうだよね。でもあんなに美味しかったから、いいんだよ。

帰宅してすぐに測ると、やっぱり自分の体重計でも 5 lbs(=2.25kg)増。運動再開して、いつもの食生活に戻し、24時間後に測ったら、その 5 lbsがそっくりするっと落ちていた。まさか、と思ったが、それから1ヶ月間体重はそのまま変わらない。

あんなに筋力は落ちたのに、食事ですぐに体重は変わるってことらしい。
やっぱりね。

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