見出し画像

思ってるだけじゃ

「思ってるだけじゃ伝わらない」というフレーズがある。

「伝わる事が良い事だ」とは言っていないし、「言葉にすれば伝わる」とも言っていないが、この2点が暗に含まれているケースが多い。

これについては疑問があって、まずわかりやすいところから述べると
「思ってるだけでもその人の雰囲気とか、仕草とか、そういうもので伝わることもあるよね」というものだ。
まあこの点については賛同する人も多いだろうから、ここでは取り上げない。

私が不思議に思う1点目は「伝わった方が良い」という考え方だ。
そういう考えもあるとは思うのだが、「伝わらない方が良い」という考えも同等に存在すると思う。

しかし「伝わらないほうの良さもありますけれども」というフレーズは聞かない。
一方で「伝わらない良さ」について述べられている事は結構、ある。

これは「伝わらない良さ」について触れつつ「伝わる方が良い」という話しをすると「伝わる方が良いケースはどのようなケースか」について述べないといけなくなり話が複雑になるので、最初から「伝わる方が良い」という論調に限定しているのだと思う。

2点目は「言葉にすれば伝わる」という考え方だ。

言葉にしたからといって、全てが正確に伝わるわけではないだろうから、これは「言葉にしないよりも、言葉にした方が、伝わる精度が高まる」というくらいが精一杯ではないかと思う。

なので私は「伝わらない良さもあるのだけれども、伝わる方が良いという面もあって、もし伝えるつもりであれば、言葉で伝える方が精度が高まると、今の・私は・思います」というフェアな表現の方が好きだ。

この「今の」「私は」というところも3点目、4点目になりえたのだが、話が長くなるので、しなかった。

以上

この記事が参加している募集