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今日は七夕
登場モノ
彦星:牛飼いの妖精
神たち:神の妖精
その他妖精
ラブラブ国創世記後半、繁栄の中心であった神界には、職を求めて地方から多くのモノが流入していた。だが、急激なモノたちの増加に神界のインフラ整備や住居の建設は追いつかず、さまざまな問題が生まれ、労働モノたちは劣悪な環境で生活することとなった。牛飼いの彦星もそうした世界で貧しく、明日の希望もなく生きていた。
こうした諸矛盾を目にした神たちは抑圧を強化する一方、他方では、己たちの享楽生活を維持すべく、この世界は素晴らしいとモノたちに思わせるための計画を練っていた。その生贄として選ばれたのが彦星であった。
神たちは神族の娘、織姫を彦星と結婚させ、貧しくとも懸命に働けば、神の庇護が与えられ、幸せになれるとの幻想をモノたちに植えこむプロパガンダとして彼を選んだ。
貧困状態では婚活など思いもよらなかった彦星だったが、神たちの陰謀により、織姫と結婚することとなった。
いざ、結婚してみると、それはもう、毎日がバラ色で、彦星は仕事をさぼるようになった。これでは大衆に対する宣伝効果は望めないと神々は知り、織姫と彦星を別れさせた。すると落胆した彦星は堕落した生活を送るようになった。彦星は中途半端にモノたちの関心を集めていたので、神たちはまた協議した結果、織姫と彦星には特権階級が与えられた。彼等は神界の住人として、モノたちが書いた願いの短冊を管理するようになった。
しかし、この事の成り行きを面白くなく思う、貴族意識むき出しの神たちは神族と貧乏モノが結婚し、神族に所属するのを許さず、とうとう神界で血で血を洗う戦争が勃発。この時の激戦地が、かの有名なああ、魔の河である。
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