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今日は犬の日

逢引安男は影のある男だ。彼は16歳の時に交通事故に遭い一切の記憶を失った。スタイルの良さをチョッパーに気に入られ、以来スーパーモノモデルのモデルとなった。


犬になっても大家の犬、安男は出来る事なら銀座の四ツ腰にでも飼われたいと思ったけれどアチラには看板犬が既にいた。


安男にはポリ代という恋人もいたが生き別れ。そして彼は彼女恋しさに彼女の生き霊を呼んでしまった。


すんでのところで生霊に殺されてしまうところをチョッパーに助けられた。安男はそうした事もあってチョッパーがやれと言う頻回な特売労働を断れなかった。


チョッパーは呟くように犬は3日飼えば恩を忘れないって言うよなぁと脅しとも取れる言葉を吐く。


それらのことは仕方のないことで諦めもつくが、豚喜ハム樹の前座仕事をやらされるのにはうんざりしている。


ハム樹は確かに全期を通じて売上ナンバーワンだがわがままな男だ。俺たちの添加添加とほざいている悪い奴らとの交際の噂も尽きない。


ハム樹目当ての客への特売仕事、それはまさに犬骨折って鷹の餌食。美味しい所は皆ハム樹に持っていかれるということだ。


それでも先日の肉団子GOGOの売り上げがあったのは犬も歩けば棒に当たるという事か。


ため息まじりに犬も朋輩鷹も朋輩と唱え、

また再びポリ代に出会った時に恥ずかしくないワンダフルな人生を送っている自分でありたいと安男は思うのだった。

大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!