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詩 空っぽの棚の前で

晩飯に炊く米が無くなったので、白鳥町のラルズに行った。米の棚はどれも空っぽで、本日売り切れの札。
となりのツルハに行った。米の売り場そのものが無かった。さらにとなりのサツドラに行った。やはり米は無かった。空っぽの棚の前でお客さんが二人、何やら話をしている。
「年明けから配給制になるらしいよ」
「それでも〇〇に行けば値段は高くなるけど闇米が手に入るみたいだよ」
これは妙なことになったもんだな。でも確かに今は戦争中なのかもしれないな。昔の戦争とは違うが。何かにジワジワと追い詰められているような気がする。
そんなことを考えながら試案の後、ハイボールと菓子パンをカゴに入れて、レジへ向かった。#フィクションです。


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