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詩 「鎮魂のうた/君が代演奏法」



君が代はうたわれたがっている
ただし鎮魂のうたとして
けっしていさましいうたではなく
たけだけしいうたではなく
しずかなしずかな鎮魂のうたとして
君が代はうたわれたがっている

大きなちからの前で
なすすべもない私たち
うつくしいむくわれない魂
せめてしずかにうたをうたって
たとえほんの少しでも
魂がいえるように
もしどこかでうたうときがきたら
私だけはしずかにそんなきもちでうたいたい


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