見出し画像

【サッカー】浦和レッズ 2023 主観全開の選手総評③(FW・監督編)

FW

ホセ・カンテ

浦議チャンネル発祥の「理不尽」という言葉が世間に浸透するぐらい、後半戦の活躍ぶりは凄まじいものがありました。加入後割と早い段階から試合には絡んでおり、途中からスタメンを奪取。少し下がり気味でボールに絡んでリズムを作ったり、しなやかなポストプレーでつなげたり、得点以外のところで評価されていたように思います。それがだんだん得点を積み重ね、しかもほぼ個人能力の高さからくるゴールばかりで、理不尽カンテになっていきました。
ただ、最後の最後は少しリズムを崩したというか、引退が迫りサポーターに自分の力で何かを残したいという思いが強過ぎて、ちょっと判断力が鈍ったり、強引なプレーが目立ったりしたように思いました。それでも、後半戦を支えてくれたのは間違いなくカンテなので、感謝しかないです。ありがとうカンテ!

興梠慎三

序盤戦、チームを救ってくれたのが浦和のエース興梠。初めてキャンプに合わせて仕上げたというぐらいコンディションが良く、巧みなポストプレーでチームのリズムを作り、まさに背中で引っ張っていってくれました。ACL決勝でのゴールもチームを救ってくれました。予想外に出場機会が増えてしまったことで、途中から少し疲れが見えるようになり、出番も減ってしまいましたが、その存在感含めて間違いなく今季のチームを支えてくれた1人だと思います。
来季もプレーしてくれるみたいなので、コンディションを整えながら、要所要所でチームを助けていってほしいです。

ブライアン・リンセン

年俸の高さ(推定ですが)や助っ人外国人ということを踏まえると、評価が厳しくなるところですが、個人的には「もうちょい!」という印象でした。今なら裏を取れる、抜け出せるというタイミングで動き出すものの、ほぼそのタイミングで味方からパスやクロスが出ず、うまくいかなかった感じです。ここら辺、周囲の選手からすると、「自分のタイミングでばっか動かれても出せないよ」という思いもあるかも知れないので、何とも言えないところですが…。ただ、客観的に見てるとリンセンのタイミングの方が得点の匂いがするので、もう少しそっちに合わせてあげてもいいように感じました。
シーズン後半は少しずつ合う場面も増えてきて、リンセンが味方に「今のナイス」的な合図を送る様子も見られるようになりました。
シャルク同様、試合に絡めずつらい状況の中、気持ちを押し殺してコツコツやってきたことで、チームの信頼を勝ち得たのかなと思います。来季はシャルクがいなくなりますが、それを逆手に取って色々な選手ともっと積極的にコミュニケーションを取れるようになったら、よりゴールを奪えるシーンが増えそうな気がします。

髙橋利樹

リーグ序盤でいきなりけがをしてしまい、復帰後もなかなかゲームに絡めず、途中までは厳しい状況が続きました。ただ、出場機会を得た時にシンプルに自分の役割を全うするプレーで信頼を勝ち取ると、そこからはしっかり試合に絡めるようになっていきます。ロングボールに競り勝てる強さと、しっかり守備を頑張るところは予想通りでしたが、個人的にはちょっとしたボールのつなぎ方にうまさを感じ、意外と髙橋からロストした場面も少なかったように思います。何より、浦和の前線の選手がみんな自分のリズムでプレーしたがる中、周りの選手を活かすプレーをきっちりできるところが、すごく良かったです。それだけに、クラブワールドカップに出られなかったのが、理由が理由だけに、本当に残念というか、本人にしか分からない悔しさがあり、つらかったと思います。来季も欠かせない1人だと思いますので、気持ちを新たに踏ん張ってほしいです。

マチェイ・スコルジャ監督

とりあえずホントにいい監督でした。恐らく本人のやりたいサッカーではなかったものの、ある物を最大限に活用し、可能な限り良い結果を手に入れてくれたと思います。ACL決勝が5月にあるため、チームのピークを一度そこで作る必要があったことで、リーグ戦での難しさがあったり、夏場の暑さや試合数に対して欲しい戦力が足りてなかったり、初の極東でのチャレンジの中、色々厳しい状況に負けずに的確にチームをマネジメントしてくれました。一年を通してJリーグのことが分かり、選手の見極めも終わった来季こそ、スコルジャ監督の本気の采配を見たかったという気持ちが強いです。
いつか浦和に戻ると言ってくれてるので、また一緒に戦える日が来てくれることを願っています。

GK・DF編はこちら


MF編はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?