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【本】綾辻行人 「水車館の殺人」

十角館の殺人が面白く、同じシリーズの続編ということで読み始めましたが、寝しなにちまちまKindleで読んでたので、だいぶ時間がかかってしまいました。

舞台は、人里離れた所に建てられた、巨大な水車が3つある城のような建物の水車館。そこには、交通事故で顔や足にひどい怪我を負った藤沼紀一という男が、執事と家政婦、1人の少女(女性)と住んでいます。
紀一の父親である一成は著名な画家で、館の中には紀一が買い戻した父親の作品が飾られており、毎年一回だけ、数人の関係者を招待して、絵画鑑賞を楽しむ機会を与えています。また、ほとんど誰も見たことのないという、幻の作品も館内のどこかに保管されており、一成の作品に目が無い関係者たちは、何とかしてその作品を見たいという思いに駆られています。
その水車館にある日、一成の弟子で、紀一が事故を起こした車に同乗していた正木慎吾が訪れます。正木は事故のときに婚約者を亡くしていて、才能を認められていた絵も辞めてしまっていました。
何やら事情がありそうですが、負い目がある紀一は、館内に住むことを許可します。そしてやってきたのが、年一回の関係者を招待する日。事件はそこで起こります。家政婦の1人が塔のバルコニーから落下して死に、館の焼却炉から燃えた正木の死体が出てきます。さらに関係者の1人が1つの作品を持って館から忽然と姿を消します。
その後警察により、失踪した関係者が正木を殺し、逃亡したと判断されます。

それから一年後、再びの関係者が集まる日。今回はその中に、失踪した関係者の友人である島田潔が現れます。そして起こる悲劇…犯人は一体誰なんだという流れになります。
本の中では、過去と現在が交互に記述され、少しずつ1年前の事件の詳細が語られていく、という感じになっています。

Amazonのレビューとかを見てると、ミステリ慣れしているような人たちには、結構犯人はバレバレだったみたいです。自分としては、予想していたものとは違った展開で、犯人が明かされてからの部分は、先が気になり、少し飛ばし気味に読んでしまうぐらい、面白かったです。解説で作者が語っている通り、変化球の十角館に対し、王道のミステリといった内容で、前回ほぼ何もしなかった島田が、ちゃんと謎解きをしています(笑)

そんなわけで、次の館シリーズもちまちまと読み進めていきたいです。

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