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近況報告

竹中優太です。

唐突ですが、大学に入学してから現在までの近況報告をしたいなと思います。

SNSを更新しないこともあり、「最近どうしてるん?」「なんかしているらしいけど、何しているん?w」「意識高い系らしいけど、マルチとかしやんでな笑」などと声をかけてもらうことが増えてきました。

自分自身の区切りのため、両親親戚や中高の友人、学科や所属組織の友人、お世話になった先輩や社会人の方々に向けて自分の大学生活の近況報告として長い文章を綴らせていただきます。

上記の方々にとって決して有意義な内容ではありませんが、ぜひ一度目を通してくれると嬉しいです。

欲を出すならば、これからの竹中優太の発信にも適度にお付き合い頂けると嬉しいです。


なぜ突然近況報告なのか?

4月中旬から諸々の事情で身体精神的に疲弊し、療養中でした。(詳細は記載しないので気になる人は連絡ください)
ゆっくり休みを取ることになり、ゆっくりした時間の多い日々を高校生ぶりくらいに過ごしています。

ふと自分のSNSを振り返ると1年に1度ほどしか更新していないことに気がつきました。(内容もプライベートばかり…笑)

「自分の活動報告をしよう!」
と思い至り、自分の大学生活の振り返りと合わせてここに綴ることにしました。

(あと話は逸れますが、リンクトインの村上さんの「転職2.0」という書籍を読んでいる中で、「もっと自分を発信をしよう」となったためでもあります。)


大学1年生前期(2018年4月〜9月)

神戸大学に入学した自分の頭の中にあったのは主に以下の2つでした。

・とにかく自分自身を成長させないといけない。
・出逢いの数と質が大事なので、とにかく色んなものに触れたい

浪人を経て大学に入学していたため、とにかく周囲の誰よりも遅れている人間だという自覚がありました。また浪人時代の両親の支えに対して報いなければならないと考えていたため、雑に言えばとにかく「成長したい!」で頭の中はいっぱいでした。

無鉄砲な自分はとにかく機会という機会に飛び込みまくっていました。大学の新歓活動やSNSに存在する外部機会など幅広く足を運んでいました。当時は、本当に頭が弱かったため大学の掲示板に張り付いてとにかく面白そうなイベントが無いか探していました…笑

起業家を育成するゼミに入ったり大学の学部の友人を集めてイベントを開催したり、無人島に突撃したりしていました。学部のイベントは気が置けない友人の協力もあり、有難いことに学部生100人弱に対して50人以上の参加があるまでの規模になりました。

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(学部のイベント)


そんな中出会ったのがAIESECというNPO法人の学生団体でした。

AIESECは、世界100以上の国と地域​に​支部を持っていて​、​約40,000人のメンバーが活動している、世界最大級の学生団体です。海外インターンシップやオンラインの国際交流イベントなどの運営と参加を通じて、平和で人々の可能性が最大限発揮された社会の実現を目指しています。

この団体の新歓イベントに参加した際に

「俺は、観光業で社会を変えたいんだ。」

とワクワクしたトーンで話す同世代の先輩(自分が浪人のため、実質同じ年)に出会いました。こんな現状があって、具体的にこんな風に変われば絶対社会は面白くなるとプレゼンをされました。方や、自分は浪人で1年遅れているだけでなく社会を変えるイメージやそのビジョンも持ち合わせていませんでした。

強烈な憧れと嫉妬の気持ちを感じたのを覚えています。
「自分もこの人のように、いやこの人を超えるような人になるぞ。」と意気込みこの団体に入会しました。

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(当時参加した新歓の写真。楽しかったです)

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入会してすぐに最も難易度が高いと言われていた1回生のみで海外インターンシップを運営する3人のチームのリーダーを務めることになりました。

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(今でも大好きな「雨のち晴れ」というチーム)


そのチームで「LGBT問題」を取り上げ、その問題の解決に繋がる海外インターンシップの作成に向けて奔走していました。

LGBTに関わるイベントに参加したり、当事者の方にお会いしてヒアリングをしたり、海外企業の提携に向けて動き、自分たちの海外インターンシップのコンテンツ作りなど分からないながらもメンバーと一緒に直走っていました。

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(当時作成していたインターンシップの広報画像 ※現在は停止)

あるイベントで、とある会社員の方が「ゲイであることをアウティングされ、それが原因となって会社でいじめを受けている」と涙ながらに話す様子を見て、この問題に対してなんとかできないだろうか?と深く気持ちが沈んだことを覚えています。

話は変わりますが、自分自身もXジェンダーでありバイセクシュアルであることを自認し、自分ごとかのようにインターンシップ運営に奔走していました。

ですが、一言でまとめるのであれば「納得のできる成果」を出すことはできませんでした。

思っていた以上に自分の無力さを痛感し、目の前にあるはずの問題も直視できず、その解決も一切できませんでした。メンバーの協力を無下にしてしまったり、メンバーに対して必要な成果を出せず泣きながら公園で電話をしていました。それでもなんとか前を向いて進み始めたものの、社会を変えるはずのプロダクトが机上の空論になっていく時間を過ごしました。

想いだけでは成果は出ない。必要な成果に対しては適切な努力が必要だと実感する1年間でした。

大学1年目後期から大学2年の前期(2018年10月〜2019年9月)


所属していた学生団体で世代交代が起こり、自分は80人規模の経営層に就任しました。ポジションは正式名称で「組織開発兼人材管理統括」と言います。一言で表すのであれば「企業人事」のポジションです。

このポジションを選んだ理由は様々ありますが、まとめると
・チームに誘って頂いた先輩の期待に応えたい
・組織の中でイキイキと活動する人を増やしたい
という思いでした。

先ほど登場した先輩が組織の代表となり、その代表を中心とした経営メンバーの1人として1年生ながら声をかけて頂きました。憧れの先輩と一緒に活動をすることへの期待を胸にそのポジションに就任することを決めました。

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(2年目の経営層のチームメンバー。真ん中がお世話になっていた委員長)

また、自分らしく活動するAIESECのメンバーを増やしたいという思いと人事のポジションの活動内容が重なり、経営層に就任しました。

そこで組織の文化設計や秋新歓の企画実行、入会した新入生の成長を支援するプログラムの企画実行、メンバー同士のコミュニケーションを活性化させるツールの導入など様々なことに挑戦しました。

こちらも一言では言い表せないほど濃密な時間を過ごさせて頂きました。

直属の上長が読書家であり学習した知識を正確にアウトプットできる方でした。またそのアウトプットが出るまで必要な知識を貪欲に身につけることができる努力家な方でした。

その上長に人事施策の企画書を持ち込み、フィードバックを受けてまた持ち込んでフィードバックを受ける(× ∞)といったことをずっと続け、毎日のように半泣きで食らいついていた気がします。また、自分の不器用さがゆえに同期のミドルリーダーと衝突し、自分の想いが空回りしてしまうことも多々ありました。

とにかく自分が無力だということを痛感し続けていました。

求められているアウトプットを出す力を身につけるために必死でした。読書をしたり、先輩にヒアリングしたり、社会人人事のウェブメディアで学びを吸収しながら自分と自分のアウトプットを更新し続けていました。(結果的に1年で100冊以上読書しました。)
それでも上手くいかず経営層のミーティングに6回ほど企画書を持ち込んだこともあります。

ある全国の支部の委員会が集まるイベントで全社プランニングをする機会がありました。そこであまりにも自分が何もできない時間が続き、帰り道に尊敬する前委員長に「優太は今日無価値やったな。」と言われたことを覚えています。悔しすぎてその日の深夜までパソコンに向き合い、どうすれば自分のバリューを出せるのか考え続けたこともあります。

とにかく目の前のことに必死で未来を考える余裕やAIESEC以外のことに時間を費やす余裕も持つことができていませんでした。力を身につけていく一方でその活用をうまくできない自分にもどかしさを感じ続けていました。


大学2年の後期(2019年10月〜2020年2月) 


2020年2月に全国のAIESECの委員会のミドルリーダーを集め育成を行うイベントの統括を担うことになりました。
自分の中で大きな分岐点となる機会でした。
自分にとってかなりストレッチな挑戦でした。そもそも全国規模のイベントとなると全国の支部を束ねる事務局が開催するものであり、対面イベントのため東海地方の委員会や中国地方以南の委員会の集客難易度はかなり高いです。そして何より委員会によって組織文化や風土が存在するため、普遍的に効果のあるコンテンツを用意するのは相当に難しいです。

しかし、人を巻き込む力だけは自信があったため全国各地に声をかけながら企画実行しました。尊敬する先輩方にかなりお世話になりながらコンテンツの作成、集客を行いました。イベント当日は3日連続徹夜でフラフラの状態で臨みました。

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(3日目の徹夜により限界の運営メンバー笑)
(お二方には本当にお世話になりました)


自分のリーダーとしての理想像を考えるリフレクション機会や漫画「恋と嘘」をモチーフにしたディベート、小説「プロパガンダゲーム」を参考にしたディスカッションを行うコンテンツなどを用意しました。

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結果としてイベント参加者は30人を超え、イベントの満足度は90%を超えていました。定量的な成果よりも自分の印象に残っているのは、イベント開始時点では自分の果たすことができる役割を見出せないと嘆いていた参加者が自分の役割を言語化するだけでなく、その役割を通して所属する委員会にどう貢献するのかを自信溢れる表情でプレゼンしていました。

単純に「この空間良いな〜〜」と思いました。
「人々の持つ想いが溢れる」そんな瞬間がもっと社会に点在すれば面白そうだなってそう思いました。そんな瞬間を自分の所属する委員会でもさらに生み出したいと強く決意しました。

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(イベント2日目の集合写真)

大学3年の前期(2020年4月〜2021年3月) 

所属していた委員会でも再度世代交代が起こり、追加で副代表という役職を背負いながら2期連続で「組織開発兼人材管理統括」に就任しました。昨年度の反省を踏まえ、更なる委員会の発展を戦略的に描いていきました。

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(3年目の経営層のメンバー)

しかし、全国的にコロナウイルスが広がり「海外インターンシップ」を主幹事業として展開するAIESECは大打撃を受けました。
当時50人近いメンバーの “活動”が一切無くなってしまいました。

描いていた方針も全て撤退し、メンバーの活動を生み出すことを最優先に動きました。また全てがオンラインという新しい活動スタイルの中でメンバーが疲弊しない仕組みを生み出す必要性がありました。

コロナウイルス感染拡大の動向が掴みきれないまま、常に手探りで経営を進めなければいけない難しい1年間でした。強い想いや責任感を持つ経営層ほどプレッシャーは強く、長い歴史に自分たちで幕を下ろしてしまわないか常に気を張っていました。

そんな中、同期の経営層が疲労で組織を休止しました。自分は組織の全メンバーの状態に常に目を向ける役割を果たしていました。“灯台下暗し”とはまさにこのことで、気がついた時には大切な同期に手を伸ばすことができませんでした。強い責任感と重圧を背負う経営層の負担を気にかけることなく、自分の役割を果たしている気分になっていた自分に嫌気が差し、大切な人に対して何もできなかった後悔で本当に苦しかったです。

本当に聡明で人柄の良い委員長の推進力に支えられながらなんとか組織体制を整え、必死にもがき続けていました。

そこで、自分はメンバーのストレスを軽減する仕組みを作り、経営層の後継者の成長を支援する仕組みなど新しいことにも複数チャレンジしました。反省が必要な場面は複数あったものの全体としては「もがききったな」と感じる1年間でした。

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またこの時期はAIESECの外でもいくつかの機会に参加させていただきました。

セクシュアリティ診断サービス「anone,」の運営に少しだけ関わらせていただきました。尊敬するアイセックのアルムナイの方が運営主体であり、少しだけお手伝いさせていただきました。運営から離れた今でも大好きなサービスです。興味がある方は一度覗いてみてください。


株式会社LIFULLの新卒採用チームで長期インターンをさせていただきました。完全フルリモートでの作業となり、一度も対面でお会いすることはありませんでしたが本当に素敵な方々でした。至らない点は厳しく、ただしいつでも暖かく迎え入れてくださいました。本当にお世話になりました。
企業理念に忠実な素敵な会社なので関心のある人はぜひ受けてみてください。

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またもう一社長期インターンを開始し、こちらは現在も継続中です。

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アイセックを卒業する日

アイセックの卒業式(?)では卒業する人が一言ずつメッセージを残す文化があります。

自分は「自分の与えた影響以上に自分は背中で語りたい」と伝えました。
意味は想像してください笑

最後に卒業文集に自分が記載した文章を載せておきます。

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これからのはなし

正直に言うと何も決まっていません。笑
というか現時点では意識的に自己決定することを避けています。

疲弊している時に重要な意思決定をするべきではないという考えのもと、今は実家で犬の散歩をしながら休養中です。今後のキャリアについてもコロナの状況を見ながら留学の調整をしており、卒年度さえも決定できない状況です。

まぁ今は落ち着いてゆっくり考えたいなと考えているので一ミリも焦ってはいませんが…
色々な人とお話しして自分を見つめ直せたらなと思っています。

漠然と考えているのは、「人々の想いを実現する組織作り」を主軸にキャリアを形成する予定です。日本にはまだまだ「組織を作る」という考え方は浸透しておらず、新卒一括採用による事業の硬直や多様化する働き方や成果に対する適切な評価報酬の仕組みの不足など問題は山積みです。

日本の組織をより戦略的に設計し、現代の事業や企業の変化に応じた仕組みを生み出す仕掛けに関わっていきたいなと考えています。

そこでまずは社会に存在する組織のリアルを知りたいなと思っています。


そのため、少しずつではありますが上記に関連する“発信”をしていきたいなと思っているのでお付き合いいただけると幸いです。


最後に

自分勝手に自分の活動を進める中で沢山の知人に迷惑をかけ、また本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。

結局特にメッセージはありません笑
とにかく元気に生きてはいますのでご安心ください

6000字を超える長文にお付き合いくださってありがとうございました。


これを読んで何か声をかけたくなった方はぜひ連絡をください。
ご時世が故に飲みにいきましょうとは言えませんが、どこかでお会いしましょう。

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