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YOUTRUSTでビジネスサイドからPdMに異動して1ヶ月で取り組んだこと

実は新規事業責任者よりPdM(プロダクトマネージャー)に異動になりました!

カスタマーサクセスやインサイドセールス、新規事業とビジネスサイド一色だった自分が突然のプロダクトサイドになったこともあり、「どんなことをしているのか?」「ビジネスサイドからPdMってなれんの?」的な内容を1か月の節目としてnoteにまとめてみたいと思います。

PdMには初学者向けの指南書が少ないと言われており、特にビジネスサイド経由となると尚更…!だと思うので、PdMに興味があるビジネスサイドの方にとって、自分の経験が少しでも誰かの参考になれば幸いです。



🖥️ YOUTRUSTプロダクトチームについて

そもそもYOUTRUSTのプロダクトチームの構成は、少し前のBlogですが下記が参考になると思います。

5月から更にWebエンジニアが2名増えまして、
PdMも含めると正社員で10名、業務委託の皆さんも含めると20名を超える大きな組織になりつつあります!

聡明で力強く愛のあるエンジニアやデザイナーの皆さんに支えられつつ、PdM上司のそひゃんさんに学びながら、PdMのキャッチアップができる環境は正直に言って相当に恵まれているなと思いながら、業務に取り組んでいます。


📈 PdM オンボーディングについて

取り組んだことは大きく分けて6つほどあるので1つずつ紹介します。

①タイピングゲームを作ってみよう!


異動して最初の課題は「タイピングゲーム」を作ってみてくれ!でした。タイピングゲームの要件に指定はなく、自分で要件や設計を定義して、それに沿って実際にタイピングゲームを作ってみるという内容でした。

上司のPdMより


JavaScriptやRubyどころか、HTMLやCSSも触ったことがない人間だったので頭が真っ白になったことを覚えています笑

進め方としてはざっくり下記のような流れで課題に取り組みました。

①要求要件定義の作成
②タイピングゲーム作成について解説したYoutubeの視聴
③HTMLとCSSの簡単なUdemyを視聴
④ChatGPTと戯れて要件やコードの壁打ち
⑤ChatGPTの吐き出したコードを設定した要求要件に沿って修正
⑥④と⑤を繰り返していくと完了

エンジニアリング未経験の自分でもChatGPTと戯れることで、想定よりは簡単に課題を進めることができました!


まだ未完成ですが、実際に作ったゲームがこちら


YOUTRUSTはニックネーム文化で、意外とチームメンバーのフルネームを知らないことが多いことに着目し、プロダクトチームメンバーのフルネームを打ち込むことでフルネームを定着させるというテーマで設計をしてみました。

まだ上司以外に触ってもらったことがないので、もう少し改善を加えたら社内でも展開してみようと思います。(まだ突っ込みどころがたくさんあるので、もうちょっとこだわりたい…笑)



②FigmaでYOUTRUSTプロフィールのデザインを作ってみよう!


弊社のデザインチームではFigmaがメインで活用されています。
そこで実際にFigmaを触ってデザイナーの業務の体験をしよう!という内容でした。

もちろん全く触ったことがないツールだったので、「どこを触れば何が動くのか?」「他のデザインツールと何が異なるのか?」を理解することがスタートでした。

有難いことに、偶然弊社に出社されていた副業デザイナーとして参画されている方に直接1時間Figmaを教わる機会をいただきまして、、、
Figmaの基本的な使い方や何を触ってはいけないのかを叩き込んでいただきました。


あまりに濃密なFigma講座の学びを呟いた自分の脳内


結果的に下記のような簡単なプロフィールページを作成することもできました。(既存デザインから少々異なります)

実際に作成した画面

Figmaの課題に取り組む中で、
①実際にデザイナーが大事にしたいmasterやコンポーネントの概念理解
②デザインの依頼をする際の"変更"や”依頼”の程度を理解できたこと
③ワイヤーフレームなどPdM/デザイナー/エンジニアで共通の会話をする土台の理解

など様々な学びにつながりました。

この課題に取り組んでいなければ現在のデザイナーとのプロジェクトも今ほどスムーズに進められていなかったと思います!



③必読書がたくさん!


異動初日に必読書を複数提示いただきました。

自分のこれまでの経験から、新しい分野に取り組む時はその分野に関する本を5冊ほど読み漁って全体感を理解することが多いので、すごく嬉しい課題でした。まだ4冊ほどしか読了できていませんが少しずつ進めています。年度末までに全て読み終わりたい。

必読書の一部


またPdMのバイブルと言われる「プロダクトマネジメントのすべて」については、先ほどご紹介した副業デザイナーの方と同期のエンジニアの3名で輪読会をしています。エンジニアの視点とPdMの視点を同時に知ることができる濃密な時間になっています。


輪読会の様子



④daily 30minsの1on1


上司のPdMと毎日30分1on1の時間をいただいています。
新しい宿題をもらったり実務のインプットをしてもらったり、実際に実務に取り組む様子を横で見せてもらったり、毎回本当に充実した時間になっています。

取り組んでいるチケットの要件に悩んだ際の壁打ちや進めているプロジェクトの進行についての相談、実際にぶつかった壁や課題についてFBをもらっていて毎日の単位で成長の実感を得ています。

密度が濃いだけでなく、楽しみも混ぜてくれるその1on1の様子を伝えたく、ある日のデバッグについてのインプットの1on1のアジェンダを載せておきます。

「デバッグについてカジュアルに教えて!」とChatGPTに聞いた結果だそうです。



⑤プロダクトチームの皆さんと毎日のようにランチへ


異動してから毎日のようにプロダクトチームの皆さんとランチへ行っています!

世界一美味しいナシゴレンを食べた。風が強い…

ここに書くとオンボーディングの義務みたいになりますが、全くそんなことはなく、エンジニアチームの皆さんがすごく暖かく迎えてくれて純粋にすごく嬉しくて楽しい時間です。



⑥とにかく実務をたくさん


もちろん座学的な内容ばかりではなく、90%は実務ベースのオンボーディングでした。詳細は後述しますが、異動後2日目には実務に取り掛かるスピード感がスタートアップならではだなと感じています。




💪 取り組んだ実務について

①新しいチケットを作成する


ユーザーさんやクライアントさんから挙がった要望を正確に把握して、既存のチケットと合致しない場合に新しいチケットを切っています。

ただチケットを切るだけではないことが実は難しく、「その要望や不具合は本当に解決すべきなのか?既存の機能やCSのサポートで解決しないのか?」「現在進行中のプロジェクトに差し込むほどの優先度なのか?」を常にスピーディーに冷静に判断しなければいけません。

Asanaのバックログを綺麗に保つこともPdMの役割なので、最初のうちは1つのチケットを切るためにたくさん調べてたくさん聞いて回って、を繰り返していました。


②各チケットの要求・要件定義をする


最初のうちは2つ先のスプリントに乗せるチケットや来月以降に着手する可能性が高い「重要度:中〜高」×「緊急度:低〜中」の要求・要件の定義を進めていました。

考慮するべき事項もそれほど多くなく、過去に自分が担当していた事業領域と親和性の高い内容の対応を進めていました。

最近になって現在プロダクトチーム全体で取り組んでいる重要なプロジェクトのチケットの要求・要件定義を進めることも増えてきました。(重要度:高×緊急度:高)


偶然ですが、竹中はYOUTRUSTのほぼ全てのビジネスサイドの経験がありました。インサイドセールス/フィールドセールス/カスタマーサクセス/新規事業領域、また新規事業でYOUTRUST自体を採用目的で活用したことも大きかったです。

結果的にフロントの要件は一定程度スピード感を持って要件定義を進めることができるようになっていきました。(バックエンドはまだ苦しい…!)


とはいえ、「この要件って現実的に実現可能だろうか?」「こんなに複雑ではなくもっとシンプルな要件がありそうだ…!」という場面は多いので、週に1回エンジニアの寺井さんに壁打ちをする時間を設けさせてもらっています。(まだ開催数は少ないですが、すごく助かる時間になっています)

MTGの名前は寺井さん道場


③QA/デバッグをする


次は実際にエンジニアの皆さんが実装した内容がdev画面で仕様通りに動くかどうか確認をする作業です。
なんとQA/デバッグは異動から3日目で取り組ませてもらいました…!

そもそもの仕様を理解することやQAパターンを複数想定することに苦労しつつも、エンジニアの皆さんに死ぬほど質問をさせてもらってなんとか進められています。

PdMで開発スピードを止めたくない気持ちが強くあるので、最近では終業時にQA依頼が残っていない状態を目指しています。


④デザインの要件定義とレビュー


現在もプロダクトチームで進行中なのですが、重要なプロジェクトのフロントのデザインの要件作成とそのデザイン完成後のレビューを進めさせていただいています。

エンジニアへの依頼と異なり、空間的な配置やイメージを具現化してお伝えする必要があるので、テキストだけで依頼をして困らせてしまったことがありました…!

最近は汚い手書きのラフか簡単にスライドやFigmaでイメージ図を作成して、依頼をするようにしています。(もっと綺麗な字を書けるようになっておけばよかった><)

もっと綺麗に書きたい…!


⑤プロジェクトのマネジメント


進行中のプロジェクトのマネジメントに入らせていただき、どんなフェーズで何を作っていくのか、リリース後にどんなビジネスのキャンペーンを実施するのかを幅広く検討&進行をしています。

マーケティングの領域(特にtoC)は、唯一これまであまり携わることができていなかったので、キャッチアップに苦労しており超絶頼もしいCマーケの担当の方に助けてもらっています。

まだ荒削りですが、年末年始のキャンペーンとリリース計画を対応させてYOUTRUSTの盛り上がりに貢献できるよう絶賛進行中です…!


⑥レトロスペクティブ


エンジニアの皆さんで実施しているレトロスペクティブ(振り返り)にPdMとして参加させていただいています。

1スプリントの終わりに、エンジニアチーム+PdMで「よかったこと」と「気になること」を振り返り、必要な改善事項については「Try」としてその場で議論をしています。

エンジニアの皆さんがどんなことに困っているのかをキャッチアップできることだけでなく、チームの一体感やモメンタムの醸成にもつながる素敵な会議体だなと思っています。

実際の内容。



📈 例えばこれに取り組んだよ!

直近下記の「検索条件保存の変更」にPdMとして取り組んでいました。
 ・変更前:検索条件の保存は、端末/ブラウザに紐づいて保存
 ・変更後:検索条件の保存は、リクルーターアカウントに紐づいて保存

リクルーター画面へのリリースのご案内


要件定義は終わっていたので、竹中が具体的に取り組んだことは、こんな感じです。

①仕様理解
②CSと連携して、クライアントさんへのご案内準備
③QA手順の作成
④QA
⑤リリース前確認
⑥リリース&CS連携

まずはアサインされたチケットが何をするチケットなのか全く理解ができず、エンジニアの方の席に足繁く通い、仕様を理解することから始まりました…笑

仕様が理解できた時点で、クライアントさん影響のあるリリースであることを踏まえてCSにリリースの内容を共有しました。CSの皆さんにヘルプページの作成やクライアントさんへのご案内の作成を対応いただきました。

仕様を理解できたところで実際のQA手順の作成/QAを実施しました。今回のケースだと検索条件の保存に関連するケースとして、検索条件の保存・削除、保存された内容に遷移するかどの条件を保存しても問題ないかなど幅広く想定し、手順を作成した上でQAを実施しました。

そして担当のエンジニアとリリースタイミングを調整しつつ、その上でCSからクライアントさんへのご案内の連携をしました。

そしてリリース完了!


リリース後に早速社内から嬉しい声も共有されました…!

社内の声


こちらは数件進行した・しているチケットの1件の例ですが、社内/クライアントさんからの反応もよく嬉しかったことをよく覚えています。
今も複数の大きなプロジェクトが進行しているので、なんとかやりきれるように走り抜けていきたいです!



💡 こんなことを学んでいるよ

正直レベル0からのスタートなので、やること知ること全てが学びなのですが抜粋するとこんな感じです。

①みんなが同じカレーを思い浮かべるわけじゃない

上司に異動初日に言われたことがこれだった記憶です。「カレーを作ってと言われた時に、キーマカレーを思い浮かべる人もいれば無水カレーを思い浮かべるかもしれない。開発の過程ではこれが頻発するので、言葉とその定義には注意しましょう。」と。

実際にデザインの作成依頼した時に、「追加」と書くべきところを「移動」と書いてしまい完成されたデザインが本当に「移動」していてびっくりしたことがあります。(大反省)

「移動」はAというコンポーネントを特定の場所に動かすことであり、「追加」はAというコンポーネントに加えて別のBというコンポーネントを追加するという作業なので全くの別物です。

少しだけ文脈が逸れますが、上司からもらったコメント


②トレードオフ

プロダクトチームに異動してから特に感じることですが、やりたいことは本当にたっくさんある。リソースが無限にあれば「あれもこれも」が実現するのに、、、と夢想することは何度もありましたが、まさかそんなことは起きません。

とにかく時間は短いし要望は多いし人も限られています。何から取り組むのかを決める一方で、取り組まないことを決めることの重要性を痛感しています。

新規事業にいたことはなんやかんや少人数だったこともあり、トレードオフというよりは「全部やりましょう!」のスタンスに着地することが多かったので、大きなギャップでした。

トレードオフの解説と+αのバリューを出す方法についてです

「やりたいけど今はやらない」の判断を洗練させていくことが今も非常に重要だなと感じているわけです。



🗣️ こんな声も!

ここまでと少し話は逸れるのですが、本当にYOUTRUSTのプロダクトチームの皆さんが暖かいので嬉しい日々を過ごしています。
自分の自己肯定感の上がるページをここに作成しておきます笑

読んでくださる皆さん向けにはYOUTRUSTのプロダクトチームの素敵な雰囲気が伝われば嬉しいです…!

異動します!の報告へのリアクション。すごく嬉しかった
異動初日…!
アプリチームの朝日さんより…!
同期のエンジニアの日報
レトロスペクティブにて
5つのQAと3つの要件定義、初のデザイン要件作成、マーケキャンペーンの企画が重なった日に貰ったコメント


嬉しいですね…!


👀 ビジネスサイド→プロダクトサイドへの異動による変化

せっかくビジネスサイドからプロダクトサイドへの異動なので、自分にどんな変化が起きているのかまとめてみます。

①ユーザーさんからの声(要望や嬉しい反応)に敏感になった


今までは「大事だな…!」と思いつつ、自分事になっていなかったプロダクトの改善点にとにかく目ざとくなってきています。とある声をいただいた時には、どんな問題が起きているのか、それが解決されれば誰が喜ぶのか?を考えてチケットを切るかどうか真剣に向き合う回数が増えました。

採用担当の声を拾ったスレッド

ビジネスサイドの経験が長く自分が担当をしていたお客さんもいたので、「この課題が解消されれば、〇〇社の〇〇さんがすごく喜んでくれそう!」と考えることもあります。この辺の想像をすることが最近すごく楽しくなっています。


②たくさんのプロダクトの課題に気づくことができるようになった

今までは「YOUTRUSTというプロダクトの改善点教えてくれ!」と言われても、「えっと、、、」と思い付かない場面もあったのですが、最近では「ここも変えたい!」「この課題をどうにかして解決したい!」と改善の種を発見することが増えてきました。

その度にチケットを作成したり、誰かに壁打ちに行ったりするわけですが、その過程も楽しかったりします。その1つ1つを改善していくことでYOUTRUSTというプロダクトがアップデートされていき、より価値提供の幅が広がるはずですから。



✍️ 今後の展望

今のYOUTRUSTではプロダクトがアップデートが急務だと考えています。
新規事業の領域にいた頃の反省ですが、既存のプロダクトをどうやって提供するのか?という販売戦略にばかり比重を置いてしまい、プロダクト自体の改善を進めることがあまりできていませんでした。

「こんなことができるようになっていけば…!」
「こうすればユーザーさんがもっと楽しめるプロダクトになるのでは…!」
というアイデア1つ1つをプロダクト方針に反映し、より価値提供のできるプロダクトにつなげていくことが使命だと思っています。


プロダクトマネージャーはビジネス目標を達成できて顧客の問題を解決できる機能やプロダクトを特定する。つまり価値交換システムを最適化することが仕事である。

プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける


最近読んだ本に上記のような記述がありました。ビジネスサイドにいた経験を元にビジネス目標の達成を目指しつつもユーザーさんの課題を解決するプロダクトを目指す、そんな期待通りの役割を果たすことを目指しています。



あとは年内にリリースしたい機能やプロジェクトが複数走っているので、ここをプロダクトチームの皆さんと完遂し、気持ちの良い年末を迎えたいと思っています!


🎯 最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

竹中はYOUTRUSTのクライアントさんやユーザーさんと接する機会も多く、これまでの経験も踏まえ、より皆さんの声をプロダクトのアップデートに反映していく所存でございます!
ビジネスサイド経由のPdMだからこそ生み出せるバリューを発揮していきます!

プロダクト超楽しいです!

またYOUTRUSTではPdM/エンジニア/デザイナー各所のポジションで絶賛採用強化中です!

toB/toCのどちらにも携わることができるユニークなプロダクトのグロースを一緒に牽引できる仲間とお話しできれば嬉しいです!

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