見出し画像

成長するために振り返りで大事な事。 V0.02

2018/06/07
正式版1.0リリースしました(えー4年越しなのー?)
成長する振り返りとは 振り返る人編



◆はじめに。

昨日、新卒新人のOJT期間の振り返りをしながら、「振り返り」についてうむむ、となりました。

いい機会なのでいつも思っていたことを整理しようと思います。

書いているうちに、振り返りがちゃんとできるプロジェクトは、次につながるよな。という事も思ったりで、盛り込んだ方がいいんじゃないか、とか、もりもり欲がでてくるわけですが、あえて、OJT振り返りに絞って話を進めようかと思います。
これは、ジュニアクラス 3年目ぐらいまでをターゲットに記載しています。

◆ふりかえりとは成長の方法

まず、
・きちんと振り返りができる人は成長できる人
です。これは、実際何年間も色々な人と振り返り面談をしてきての実感です。自分を成長させようと思ったら、振り返りが上手にできることが方法の1つということを覚えておけば良いと思います。

◆ふりかえりはみんなやってるよ。

では、振り返りってどうすればいいのだろう。ということに、なります。

今まで学校で振り返りをする、ということはしてなかったはずなので、イキナリ振り返れといわれても困るわけです。ま、そうですよね。
個人目標設定と振り返りの仕方ということを特殊要件と思っていませんか?

例えで考えてみましょうか。
 RPGでボスに倒されたらどうしますか?
 何をしたかを確認しますよね。
 何が弱くて負けたかは考えますよね
 何はなんとかなったか(回復系は足りてる、とか)は考えますよね?
 で、何を強化して挑むか決めますよね。
 挑む手順を考えますよね。
 そして戦いに出る!

同じなんです。てのは大抵やると思います。生活の中で、振り返りと目標立てというのは皆さん身近にやっていることなわけですが、

「これは振り返りと目標設定だー!」とか明言されていないゆえに、気づいていないだけで、いざ会社の中、評価となっても過去の経験が関連付けされていないだけなのです。

もう少し、プロジェクトにかかわっている人間、 に近い言葉を選ぶと
・各セクションでKPTをしつつ
・年単位ぐらいでPDCAサイクルをまわす
という感じでしょうか。

◆ふりかえり、をどうやる?

で、そのままKPTを振り返り(+目標設定)で使う、というのは方法としてはあるんですが、いわゆる成果も表記されることを求められる、考課としての振り返りは、もう少し明らかに細かくする必要があります。

この振り返りには、前提条件として、最初の目標設定時に
 ・各成長項目(スキル)にあわせて
  →そのタームでの終わりに自分がどうなっているかの目標がある
  →その目標を実現する目安となる達成数値目標が書かれている
  →その数値目標を達成するためのTODOが具体的に記載されていること
が必須条件です。
ですが、初めての振り返り、目標設定はの時には、私は下記の要素をお勧めします。

1.何を行ったのか。TODOを端的に記載する
2.目標に対して成果を数値で記載する
3.できなかった事柄を記載する
4.できなかった原因を記載する
5.できた(成長した)事柄を記載する
6.できた(成長した)理由を記載する
3-6を踏まえて次月に引き継ぐべき課題を記載する

次月の目標にする
です。

◆意識すべきこと

この振り返りは、以下のポイントを意識してほしいと思います。
1.自分自身を客観的に見ることができること
+自分の実力を正確に把握すること
2.「なぜ行うのか(その目標なのか)」を理解すること
+その目標がクリアできた時の自分をイメージすること
3.「がんばる」「検討する」などの意識を、具体化することをクセ付けること+問題解決のパターンとして細分化があるということを実感する
とりあえずは、大きくはこの3つでしょうか。

最初に、振り返るが上手な人は成長できる人、というように書きました。
何が「成長の余地なのか」ということを自分自身で実感・認識・確認することが、一番成長に効くということだという考えからです。

◆傾向として・・・

傾向として
・「○○ができましたー」「おわりましたー」という事が多いです
→TODOの終了は言えるわけですが、それによって自分がどんなことが
成長できて、何が問題だったか、ということを明らかにしましょう。
・「○○PVあがりました」というのも数値目標としての成果になりますが
自己の成長が分からないと、何の意味もないです
・誰かに分かってもらう&評価してもらう振り返りなんだ、という意識が希薄になりがちです。
がんばったことを伝えたいあまり、形容詞まみれの振り返りを書いたりします。自分を知らない第三者にも自分ができたこと、問題に感じていること、次のステップを理解していること、を伝えられるものになっていなければなりません。

◆振り返りを受けるほうの心構え

続いて大事なのがこれです。

私は振り返りは、
・サービスの振り返り・目標設定ではなくて 「人」の振り返り・目標設定であることを意識します。

・振り返りをすることで、プロジェクトの進め方や、問題解決のスキルを身につける事を期待します。

・サービスの成長はTODOの範囲とします。そこで、何が得られたか(得られたと認識しているか)をみます。

・会社への貢献はやるべき最低限のことであり、やって当然の事、
とします。

・日常の中から新しい発見や、新しい気づきを意識できないのは、成長の余地を自分自身の手でつぶしていると考えます。

この前提で、対応のいくつかのポイントを

 1)サービスの失敗は責めません。
 2)アクションの失敗は責めません。
 3)失敗から何を学べたかを考えてもらいます。
 4)どんな小さなTODOからでも成長できる、することがあるという気持ちをもってもらうための刺激を提供します。
 5)本人が意識していない問題点、理解できていない成長ポイント
  これらを「一緒に本人の言葉でまとめていく」振り返りにする
 6)「成長のイメージ」と「成長へのアクション」を本人が語れるようになる

というのがマネジメント層の大切な責務と考えます。 




でわでわ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?