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じゃがいも大好き!

dancyu6月号「じゃがいも愛」特集を読んでいたら、どうにもじゃがいもについて語りたくなってしまって。

「一番好きなじゃがいも料理は?」と聞かれたら、頭をかかえてしまうと思う。

だって、じゃがいも料理のひとつでしかない「フライドポテト」についてだけでも「どのタイプが好きかどうか」難題すぎる!

少ししんなりしたマックのフライドポテトも好きだし、モスのほくほくタイプのも、サブウェイの揚げずにオーブンで焼いたポテトも美味しい。

それに、ローズマリーとにんにくで揚げたトスカーナ式フライドポテト、おしゃれなお店で出てくるサワークリームたっぷりのポテト(さらにスイートチリソースがかかっている時もある!天才!拍手喝采!)、高校生の頃に部活帰りにお世話になったポッポの山盛りポテト、お肉料理の下に添えられてソースがじゅんわり染みたポテト、中国料理屋のクミンで和えたポテト……

フライドポテトは食べるシチュエーションもさまざま。学生時代、フライドポテトは安くてお腹にたまる心強い味方だった。

高校時代はイトーヨーカドー地下のフードコートで部活仲間と良心的すぎる値段の「ポッポの山盛りポテト」を分け合ったし、大学生になればサークルご用達の飲み屋で延々とポテトと枝豆をお供にオールした。何せその店は「飲み放題2000円」に「ポテトと枝豆食べ放題」という今考えればとんでもないオプションがついていたのだ。18時から翌朝5時まで、延々とポテトをつまみにくだをまいた。今なら(体力的にも胃袋的にも)到底無理だ。

大人になってからはサワークリームが乗ったオシャレなポテトなどにも出会ったし、気のすすまない社交の場をとりあえず持たせてくれる、学生時代とはまた違った意味の「味方」にも変化した。

個人的に忘れられないフライドポテト・シチュエーションは、人生のどん底にいた私を友人たちがスキーに連れ出してくれたときのもの。

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せっかく誘ってもらったが、気もそぞろだったので怪我をしかねないと思い、私だけスキーをせずにレストハウスで延々と漫画を読んでいた。人生どん底中に、友人と、昔から味方だったフライドポテトがあってよかった。

……フライドポテトだけで余裕で1記事書ける勢いだ。

🍟

フライドポテト以外のじゃがいも料理も大好きだ。

シンプルに蒸したじゃがいもにバターやイカの塩辛を載せるだけで至福。あれほどお手軽に人間の幸福度向上に寄与するものってある?お祭りで「じゃがバタ」の屋台を見つけたときのあのなんとも言いようのない嬉しさ。お祭りによっては「じゃがバタ」の屋台が無いときもあるから、「じゃがバタで出店してくれてありがとう!」と感謝したくなる。

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和食なら、おでんのじゃがいもが大好き。出汁がしみてほろっと崩れるじゃがいものほっくりとした優しい味も、つゆの底に沈んだじゃがいものかけらも愛しい。味噌汁の具材としても大好き。「一番すきな味噌汁の具」は「じゃがいもとわかめ」。そこに玉ねぎを入れるかどうかは審議。

アツアツでほくほくのコロッケ、白ごはんにぴったりな甘辛いタレをまとわせたじゃがいも、黒胡椒を効かせたジャーマンポテト、ポテトサラダも捨てがたい。

ポテトサラダも流派が多すぎてキリがないヤツよね。私は半熟気味にした卵をざっくり入れたものや、刻んだいぶりがっこもしくは柴漬けを入れた、いわゆる「おつまみタイプのポテサラ」が好き。

そうそう、私が偏愛する京都の焼き鳥屋さんには「ポテサラフライ」という罪深すぎるメニューもあって。ポテサラをハムで包んで揚げた暴力的な料理で、他にもおいしい料理が沢山あるのに、一気にお腹いっぱいになる諸刃の剣。

居酒屋系メニューだと「じゃがいもの明太チーズ焼き」もずるいんだよなあ。誰ですか?!じゃがいもに明太子とチーズを合わせてみようなんて考えついた人は!!おかげで「フライドポテトとじゃがいもの明太チーズ焼き、どっちを頼もうか……じゃがいもで被っちゃう……」という幸せな悩みに苛まれることになったじゃないですか!ありがとうございます!

ああ、いももちも大好きだ。外はカリッと、中はもちもち、甘くて香ばしいタレで食欲をそそるいももち……学食の生協でしょっちゅう食べていたし、北海道物産フェア的なところに出店しているとつい買ってしまう。

世界のじゃがいも料理も美味しいよね。フレンチなら「じゃがいものガレット」「ドフィノワ」「ビシソワーズ」、スペイン料理なら「トルティージャ」、あとはどこの国の料理かはわからないけれどマッシュしたポテトに酢じめした青魚とディルを散らした料理もさっぱりしていて大好物。

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中でも「じゃがいも使いがツボ」なのは韓国料理だ。豚肉とじゃがいもの鍋「カムジャタン」はもちろん、タッカンマリのお肉の下にささやかに沈んでいるじゃがいもも大好物。お酢とコチュジャンのタレをつければ、無限に食べられる気がする。

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(お肉の下で控えめにしているじゃがいも、俺は君が本命なんだよ…)

じゃがいものチヂミも好きだ。ガレットに近いのかな?じゃがいものでんぷんで他の食材をまとめてカリッと焼いたチヂミは本当に美味しい。

家庭料理なら、カレーのじゃがいもが大好き。じゃがいもは絶対に大きめに切る。私は人参が苦手なので、人参を入れないかわりにじゃがいもをたっぷり。神田・ボンディのカレーは絶対に食べにいかねばと思っているのだけれど、二度行って二度ともその行列におののいて退散したんだった。コロナ禍になってからは行っていないけれど、あそこのカレーはぜひとも食べたい。

肉じゃがはあまり作らないけれど、ストウブをいただいてから手羽元とじゃがいもを煮たり焼いたりしたものはやたら食べるようになったなあ。

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写真は蒸してから黒胡椒とお醤油で味付けしたもの。手羽元とじゃがいもを生姜とネギと塩で煮て、お酢とコチュジャンのタレで食べる謎のオリジナル料理も冬場はよく作る。


う~ん、やっぱり「一番好きなじゃがいも料理」は全く決まらないなあ。

みなさんはじゃがいも料理は何がお好きですか?一番でなくてもいいので、よろしければコメント欄で教えてくださると嬉しいです!

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