【今日は何の日】10月3日・東西ドイツ統一の日
1990年10月3日、東ドイツ(ドイツ民主共和国)の5つの州と東ベルリンが、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)へと加入し、第二次大戦後、東西に分断されていたドイツは再び一つの国家となりました。
東ドイツ国民の過半数が求めた東西ドイツの早期統一でしたが、統一後の旧東側では、経済の衰退、失業の増大、人口減少などの問題が起こりました。これは東側の企業が民営化という名のもとに、西側によって詐欺まがいに解体されてしまったことが原因でした。早期統一が決定されたことで、東ドイツは西ドイツの言いなりにならざるを得ず、ドイツ統一とは名ばかりに、実体は西側による東側の一方的な併合でした。
現在でも、ドイツの東西では収入や失業率の格差や、政治、経済、研究などの分野で活躍する人材の輩出率にも大きな差があり、現代ドイツの社会問題のひとつとなっています。旧東側の人々は、旧西側に対して不公平を感じており、旧西側への反発から、旧東ドイツを懐かしむ「オスタルギー(東(オスト)とノスタルジーを掛け合わせた造語)」という現象も生まれました。
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By Bundesarchiv, Bild 183-1990-1003-417 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5348091
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