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シングルマザーの読書ノート 6月 中編

なかなか梅雨入りしませんね…
ほんでもって暑い…
今月の電気代が怖い…
(ちょっとでも電気代安くするだめ、クーラーのフィルター掃除、週イチでしてます)
さて、今日は3冊ご紹介します。

①「ここはとても速い川」
          井戸川 射子著

うーん!読み終えた瞬間、思わず唸りました。
第43回野間文芸新人賞受賞作。(納得です)
児童養護施設で暮らす小学生が主人公。
子供の純粋な目線から見た社会。
時に残酷で理不尽で不寛容な世の中を健気に逞しく生きぬこうとする姿に心動かされる一冊。
この本に出会えて良かったと、きっと思うはず。

②「かか」
        宇佐美 りん 著

第56回文藝賞、第33回三島由紀夫賞、W受賞作。
のち、「推し、燃ゆ」で芥川賞を受賞するが、私はデビュー作の「かか」の方が好きで、優れていると思う。

19歳のうーちゃんと心を病んでいるかか(母)は、極めて厄介な依存関係。
恨んだり憎んだりしながらも、日々模索し生きる母娘に、はたして救いはあるのか?

③「砂の女」
         安部 公房 著

十代の頃に一度読んだが、改めて読み返してみた。

主人公の男が、砂丘の砂穴の底に埋もれてゆく家に閉じ込められる。
焦り、怒り、挫折、諦め…人間のエゴや醜さが凝縮されたような恐怖をたっぷり味わえる。
読み終えた後、口の中が砂でジャリジャリするような気がしたのは、私だけだろうか?


明日あさってには、梅雨入りするでしょうか?
暑すぎるのも、水不足になるのも困るけれど、雨が続いて洗濯物が乾かないのも困るし…。

それでは、今日はこの辺で。
皆さんも熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さいね。お元気で…。

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