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シングルマザーの読書ノート 8月

残暑が厳しすぎて、暑さ疲れがたまりにたまっている私…。
疲労回復に鰻を食べたい!!
(もう、何年も食べていません。泣)
うな重食べたいけど、今の米不足ったら!! いったい、いつまで続くのでしょう?
今日も暑い中、スーパーを三軒まわって、やっと2キロの袋をひとつ買えました。(1人1袋しか売ってくれない)棚には、残り2袋だけでした。
鰻はガマンしますから、お米だけは〜〜〜〜。(ひれ伏しそうになった私でした)

さて、なんとか気を取り直して、本の話を…。
8月に読んだ本
・「アーモンド」  ソン・ウォンピォン著
・「うたう おばけ」 くどうれいん著
・「滅私」  羽田 圭介著
・「アンソーシャルディスタンス」
      金原 ひとみ著
・「洟をたらした神」 吉野 せい著
・「ハーレムの熱い日々」 
      吉田 ルイ子著

特に良かった「洟をたらした神」は、
第六回大宅壮一ノンフィクション賞
第十五回田村俊子賞を受賞している。
私は恥ずかしながら、吉野せいさんを存じ上げず、著書も読んだことがなかった。
吉野さんは、明治生まれで、小学校教員を務めた後、詩人の三野混沌と結婚。二人で農業に従事。七十歳を過ぎてから筆を取り、こんな優れた作品を書き上げたのだから驚きである。

過酷な自然と開墾。大地に深く根を張った力強い表現は、土の匂いまでしてくるようだ。
そして、貧しさ、度重なる試練、子供の死…。
生きるということは、こういうことだと教えてくれる圧倒的なエネルギーと心優しきまなざしに溢れた名作だ。


それから、フォトルポルタージュの「ハーレムの熱い日々」。
この本は、1972年に単行本が刊行されたものを再文庫したもの。
60年代のニューヨークのハーレムに住み、貧困と差別、麻薬に売春…を目の当たりにしながらも、持ち前の純粋な好奇心と行動力で黒人社会に溶け込んでいく著者。
自らアメリカ社会でのマイノリティのひとりとして、セルフ・アイデンティティ探索の記録である。


台風が通り過ぎた後、少しは秋の気配を感じられることを期待しつつ、9月はどんな本との出会いがあるか楽しみにしています。
それにしても、うな重、食べたいなぁ〜。

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