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シングルマザーの読書ノート 5月後編

前回の続きから書きます。

⑤「ミシンと金魚」
        永井 みみ著
第45回 すばる文学賞受賞作品。
ずっと、早く読みたいと思っていた本。文庫になるのを待っていました。
イッキ読み後、しばらく胸のザワザワが止まらなかった。
すごいの読んじゃった感。
どれくらいすごいかって、かつて芥川賞受賞した 田中慎弥著「共喰い」
若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」を読んだ時と同じくらいのザワザワ感なんだもの。(←わかりにくいたとえかなぁ?)

老女カケイさんのユーモラスな語り口から始まって、やがて彼女の凄絶な人生が繰り広げられ…。
「花はきれいで、今日は、死ぬ日だ。」
誰もが老い、病んで、いつかは死んでいく。後悔と懺悔をくり返しながら。

ザワザワ感、体験してみたい方、ぜひオススメします!!

⑥「またたび」
        伊藤 比呂美著
またたびって、猫にまたたびの???
変わった題名だけど、本文中にまたたびは出てきません。(笑) 
英国人の夫と三人の娘とでアメリカで過ごした日々を軽快なテンポとユーモアで書き記した食エッセイ。
文化、言語、価値観などの違いを超えて、笑いあり涙ありの賑やかな食卓へと読者をいざないます。
読むと必ずや、お腹が減ってきますので、あしからず。

きのうから、「水たまりで息をする」
高瀬隼子著を読んでいます。
これは、また次回号で書きますね。
6月号も読んで頂けると嬉しいです。それでは、また…。

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