進化と歩行、走行について

人間の歩行や走行は、自然界の中では相当遅い部類に入ります。

ではなんで、その遅さが文明ができる前の世界では、生存のネックにならなかったのか、という疑問が生じます。

色々説は考えられていますが、
まず、受動歩行装置に見受けられるように、
重心の上下を運動エネルギーに変える振子運動で歩行は成り立っており、

https://www.youtube.com/watch?v=8KKwkFNbQyM
(受動歩行装置:下肢を模し、傾斜だけで、無動力で歩き続けられるロボット)

このサイズの動物の燃費としてはかなり低いという理由がありえます。

同様に軽いランニング程度の速さなら、訓練をすればフルマラソンのようにある一手の速度で何時間も走り続けることができます。時速10km以上も可能です。

燃費の良さから、ターゲットの獲物を追跡できる状況であって、それなりに本気を出せばやがては捉えることができるわけです。
短時間では他の動物の方が上回るが、スケールを長時間にすると、燃費の良さが軍配に上がります。走っている時でさえ、哺乳類の基準では低い方です。

歩行と走行の上手いメカニズムによって、人間は勝てたということです。
走る、歩くは決して劣った能力ではありません

https://www.amazon.co.jp/脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか-生き物の「動き」と「形」の40億年-Matt-Wilkinson/dp/4794223803