セリアック病でない人へグルテンフリー

セリアック病ではグルテンフリー食を食べることで、消化器症状が軽減するとされていますが、
日本人に少ないセリアック病。
にもかかわらず、グルテンフリー食が強調されたり、グルテンが含まれていることが明記されたりしていますが、原理的にはそんなに市場はないはずと思ってしまいます。

食事のエビデンスを調べた本では、「人間においてグルテンが悪影響を及ぼす科学的根拠はない」にとどまっている一方で、他の本では、セリアック病でないのに、グルテンフリー食を食べて体調が良くなった人を調査した研究が紹介されていて、ちょっと紹介されている研究にムラがある印象です。

※後者では、グルテンが悪さをしているわけではなく、フルクタンが悪影響を及ぼしており、グルテンフリーの結果、フルクタンも除去されるから、体調が良くなったとのこと。

科学的に正しい〇〇が流行っていますが、本当に網羅的に調べたのでしょうか。
調べ方が不十分だったり、目をひく結果にしたいために恣意的に研究を集めて紹介していたりしないか、その辺も注意していく必要がありそうです。

僕もよく知り合いから質問を受けますが、
研究によっては数百ヒットしたり、メタ分析でもさまざまな結果の研究があったりして、なかなか一筋縄にはいかない。
バイアスを相対的に減らすには、理想を言えば全部に目を通す必要がありますよね、でも結構大変です。。

本で紹介されている研究は正しいけれど、選び方が正しくないかも、という視点で読むようにしようと思いました。

ちなみにグルテンフリー食はセリアック病でなくても、ちょっと効くかもしれないけど、グルテンが原因じゃないかも、程度の今の理解です。

ただ、知り合いの栄養士さん曰く、「食事のエビデンスは本当に少ない、食事って同じもの食べさせるわけにいかないからなんですよ」とのことでした。ほう。

今回参考にした本

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