2021年振り返りno.20(初めての渓流釣り)
そうそう7月に初めて挑戦した事がありました。
当時の余市エコビレッジのスタッフYさんと野草クラブ仲間のMさんが釣りにいく話しをしていたところ、以前から一度体験したかった自分はノリノリで二人について行くことにしました。
釣りをした事が一度もない自分は、二人についていけば何とかなるだろうとタカをくくっていたのです。
事前に聞いたところ、川で釣る渓流釣りとのことでした。
自分が想像していた川釣りは、広くて幅広い川の岸からユックリ流れる川面を眺めながら(四万十川のような感じ)糸をたらして静かな時間を味わうイメージでした。
前日、慌てて近くのホームセンターで安い子供だましな釣り道具をゲット。
当日の集合時間は午前3時。
釣り人の朝は早いという事は知っていたのNO問題。
そうして、現地に着くとまだ夜明け前の薄暗い朝。
山奥の川にかかる橋の側に車を駐車し、濡れない装備を貸してもらい準備を整えるのでした。
”さあ行きましょう”という隊長Yさんの後に続き草むらを掻き分けながら橋の下へ降りていきました。
ここは結構釣り人の往来がある場所らしく歩きやすい。
隊長Yさんがすかさず ”ではここで生きエサをとりましょうね”という。
それは、自分の想像した通り…
川底の石をはいで、底にくっついてうごめく川虫を捕獲するのです。
まずは慣れる事だと自分に言い聞かせながら、恐る恐る川虫を捕っていきました。
捕獲に時間をとられていると魚が釣れない時間になってしまうとの事で、今度は釣り針と釣りエサの付け方を隊長から教えてもらいます。
でも初めてなうえにエサの川虫が気持ちわる過ぎて、中々上手に付けられません。
ふと、この渓流釣りがかなりな上級者向けだったと気がつく自分…。
でも今さら仕方ありません…。
腹をくくって、川虫を何とかやっつけ釣りの準備を終えると
いよいよ出発。
隊長YさんとMさんの若者とは違う自分。
川の中を歩きながら上流へさかのぼるなんて相当チャレンジャー。
しかも足もとが藻でツルツル滑り転びそうになりながらのヨロヨロ歩行。
オバサンは2人に必死に付いていくのが精一杯で、
内心釣りどころではありません。
隊長Yさんが ”まずはこの辺で様子をみてみましょう”という。
この時点で、なんとか転ばず二人についてこれた自分に拍手。
さて、二人が釣り竿でアタリを確認している最中、オバサンは釣り糸を投げるのも初めてだった事を思い出す…。
二人がしたように釣り糸を投げると、なんと頭上の枝に引っ掛かってしまった。(初心者アルアル)
なんとか復旧させようとしていたら、今度は釣針がグローブに引っ掛かってしまった^^;
こうなると釣り以前の問題で、自分が釣りに向いていない事をあらためて実感。
このようにオバサンの死闘が繰り広げられていることを2人はつゆ知らず、”ここはいないようなので移動しましょう”と、二人の釣り人は川の様子をみつつ上流へ歩いていく。
かなり心身共にエネルギーを消耗したオバサンは、考えを変えてみる事にした。”そう、今日は渓谷をさかのぼるトレッキングツアーだった事にしよう!!”
もはや釣りは捨てだ。
それから釣れそうなポイントを隊長が上手に見つけながら、
何カ所かで魚がエサに食いついてきたようだった。
一方オバサンは、ヨレヨレになりながら必死に追いついては、釣りをするフリして荒い息づかいを整えるのであった。
そうしてやり過ごしていると、上流に上っていく程川幅が狭くなり、だんだんと川の勢いが増してきた。
隊長は川岸に上がれる歩きやすい場所を探しながら進んでくれた。
渓谷は奥深くなると更に緑が濃く、その場所に来なければ体感できない素晴らしい景色が広がっている。が、同時にそこは、熊の生息エリアでもある。
これも隊長がいたから来れたのだ。
実に貴重なトレッキングツアーに参加できたものだ。
(川釣りだったよな/ヒソヒソ)
呑気に素晴らしい風景に癒やされていると、
いつのまにか川幅が急に細い急流にたどり着く。
”ここは入って渡りまーす”と隊長が進む。
みると腰のあたりまで前傾姿勢で浸かり
轟音の流れに逆らいながら対岸に上がっていく。
まさに、今日のトレッキングツアーで一番危険な(盛り上がる)
場所ではないか!!(もはや釣り忘れ人)
オバサンは決死の覚悟でMさんに続き、轟音の中に浸りつつ流されないよう重量級の体重を活かしながら対岸になんとかタッチアップ…。
暫く放心状態でへたり込み、その急流をしみじみ見つめるばかりでありました。
それ以降の記憶があまりなく…
隊長とMさんに魚がヒットして釣り上げた後、
”もう魚が食いつかない時間なので帰りましょう”と隊長の声
また登った川をひたすら下り、橋の下まで辿り着き、釣った魚をその場でMさんが絞め、隊長から1匹魚をお裾分けしてもらい自宅に辿り着きました。
やっと落ち着いて…
頂いた魚をまずは観察。
キラキラと輝く綺麗な姿をマジマジみてしてしまいます。
そうして大切な魚さんの命をありがたく頂くことに…。
美味しい魚を食べながらオバサンはしみじみ思う。
釣りはよした方が良さそうだ。
今後は食べるだけにしておこう。
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