2021年振り返りno.29(クリスマスパーティー)
もう一つ大事な12月の思い出を忘れてました^^;
それは、少し早いクリスマスパーティーを蘭越町にある雪深いキャンプ場で
やってみようと高齢親子が計画したのは11月のとある日。
そこには、とても雰囲気の良いバンガローがあり、サンタクロースが住んでいそうなモミの木に囲まれた場所にあるのです。
クリスマスシーズンだと、殆ど予約で埋まってる人気のバンガローなのですが、平日一日だけ空きがあり運良く予約できてラッキーでした。
さて、12月当日天気予報を見ると良い具合に雪模様。
但し、北海道でも豪雪地帯のニセコは、一歩間違えるとホワイトアウトで遭難仕掛ける場合もあるので、ソロソロと安全運転で出発。
吹雪に遭うことなく、運良く曇り空の中キャンプ場まで行くことが出来ました。
まずは、センターハウスで地ビールと薪をチェック!!
設営したら、後で仕入れに来よう。
魅惑のバンガローは中央にある炊事場兼憩いの場の裏にありセンターハウスから、それ程離れてはいないが、バンガロー前に駐車スペースがあるのでそこに止め、荷物を搬入する。
バンガローの中はそれほど広い訳ではないが、ロフトもあり二人なら十分な広さだ。
そして、このバンガローの良さは、何といっても薪ストーブがあることだ。
一カゴの薪はただで提供されている。
高齢親子が二人でクリスマスパーティーなので荷物はしれてるし、クーラーボックスに食料を詰め込んできたくらいで、搬入もラク。
最近、歳のせいかテント設営が億劫になってきているような気がする…。
ヤバいぞ自分。
さて、先ほどチェックしていた薪と地ビールをゲットだ。
そうだ、さっき温泉割引チケットもくれるってお姉さんが言っていた。
ついでに頂こう!!
直ぐにセンターハウスへ。
全て手に入れた王者は、バンガローへいざ戻り、婆さんを連れて温泉へ。
その温泉の前には、美味しい水がコンコンと湧いており、帰りにその水を汲んでコーヒーを飲むのだ!
平日、山奥の温泉は人が少なくて本当に癒やされる。
しかも露天が結構広くて、泉質も2種類違う温泉が楽しめた。
内湯も2種類はあって名湯だった。
ニセコ近辺はホントに名湯だらけ。
スキーやスノボで冷え切った身体を温めてくれる最高の癒やしだ。
自然の恩恵に感謝✨✨
さて水も汲むと雪が降り出し日が沈みかけて暗くなってきた。
急いでバンガローに戻り、焚き火にファイヤー。
焚き火の遠赤外線効果は絶大だ。
直ぐに部屋が暖まる。
さあ親子二人の宴が始まった。
準備いらずで、自分達が好きなものばかりをただ並べ、乾杯して飲むだけ。
母は上機嫌で徐々にハイテンション。
今年ドライブやキャンプへ行った思い出話に花が咲いた。
その横で薪ストーブで火がパチパチ弾く音。
ココでクリスマスパーティーが出来てホント最高。
素晴らしい思い出がまた一つ増えたな~。
と、思っていた。
さて、散々飲み散らかして時間をみると9時を回っている。
洗顔やトイレへ行こうと立つと、何となくご機嫌な母がフラついている。
様子を見ながらユックリ歩いて中央の炊事場に着く。
中央の大きなテーブルでもパーティーが開かれている。
お邪魔しないように、脇を通り過ぎた時
後ろにいたはずの母が、どうしたことか大きなテーブルの方々に話しかけている。
え????
なになに????
"私ね~娘とそこのバンガロ-に泊まりに来てるんですよ~”
”今日はとても楽しくって~”と酔っ払いの老婆が暴走。
そこにいらっしゃった8名の方々は皆心優しい方ばかり。
そんな母に一人の男性が"お母さんお幾つですか?!"と話掛けると
スッカリ気を良くした母が"いくつにみえます!?"などとぶっ込んでいる。
”私今年で83なんですよ~”って言っちゃってるし^^;
”えーみえない、みえない、お母さん若いわ~!見て!!この肌つや”
ってその男性がお酒の勢いで盛ってるね。
”ねえお母さん、ココのキャンプ場はどうですか?!”と
母に感想を聞いている。
”そうね、まあまあかな~”などと偉そうな事を言っている。
"そ、そうかまあまあなんだね~"とガッカリそうな声を聞き
こ、これは、きっとオーナーさんだ!!
とっさに母に駆け寄り、陳謝。
"どうも、すみません!!酔っ払ってまして~!!"
”いえいえ、素晴らしいお母さんだね~、今度また来る時はボクの名前を出して受付で呼んでね”と優しいお声かけで救われた。
謝りながら、その場を離れた後、すぐ後ろでバタンと凄い音。
振り返ると母が段差に気づかず倒れている。
え~大丈夫~!!!
"大丈夫、大丈夫"とニッコニコでむっくり起きた。
大慌てでオーナーさんが駆け寄ってきてくれた。
"ありがとう~"と言いながらオーナーを抱きしめている酔っ払いの老婆。
自分は重ね重ね陳謝に陳謝。
でも優しいパーリィーピーポーは酔っ払いの老婆をマドンナ扱い。
自分は唯々恥ずかしいばかりでアリになった。
そんな大立ち回りをした翌朝、昨晩の事を覚えているか
聞いてみると案の定、転んだ事くらいしか覚えていない。
昨日のパーリィーピーポー達がきっと憩いの場にいるだろう。
母は恥ずかしから行きたくないと言うので、仕方なく炊事場へ洗い物に行くと昨日のパーリィーピーポーの一人に遭遇。
"お母さん、大丈夫でした?! またぜひお会いしたいわ~"
”はい、母は全然大丈夫です。昨日は大変お騒がせしました”
と謝りながらその場をソソクサと逃げ出した。
後ろから"ほんとアノ肌艶あやかりたいわ"等とマボロシを見ていたに違いないパーリィーピーポーの言葉が聞こえた。
暫く、ここには恥ずかしくて来られない。
荷物を早めに片付けて、高齢者親子はコッソリとそのキャンプ場を出た。
帰り道、父が大好きだったお蕎麦屋さんに寄って行く事に…。
ココで作られた蕎麦揚げが香ばしく塩味が効いていて大好きだ。
打ち立てのお蕎麦も文句なく旨い!!
目の前に清水の池と羊蹄山が絶景で景色も美味しいおかず。
今回は、あまりに盛り上がり過ぎてクレイジーなクリスマスパーティーになってしまったが、来年もこの親子はアウトドア三昧な事は間違いない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?