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2022年振り返りno.2(二股ラジウム温泉へ)
2022年1月雪降るなか冬の日本海を横目に見ながらの一人旅に出た。
ヒュウルリ~ヒュウルリらら~
ついておいでと ないてます~
ヒュウルリ~ヒュウルリらら~
ききわけのない 女です~
BGMは特に付けなくても
耳の奥で森昌子が熱唱してる^^;
稲穂峠から岩内に抜け寿都町の道の駅に着いた。
夏はドライブの途中で立ち寄る人も多いが、
冬は寂しいくらいに閑散としている。
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丁度昼時だったので、ここで食事をすることにした。
メニューを見ると”ニシンのパスタ”が美味しそうだ。
さっそく頼んで食べてみる。
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”スシニシン(ニシンの糠漬け)”がとてもイイ塩加減と出汁になっていて
バカ旨く、ペロッと食べてしまった。
さてさて併設の直売所で、今夜の晩酌に地元のお酒を物色する。
ん?? 何々?! バジルの焼酎だと~?!
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気になるではないか!!
これは買うしかない。
よく見ると二世古酒造の焼酎だ。
前年にキャンプ場でココの地ビールの飲み比べをして美味かったよな~。
これは期待出来そうだ。夜が楽しみ🎵
そうして、寿都町の道の駅を出て、
黒松内から長万部方面へ車を走らせた。
国道5号線までは問題ないが、
途中から山奥の温泉までの道のりが不安だった。
スタックしそうだったら、即引き返しだ。
いよいよ、雪深い山道に入る。
実は、雪が降る前にこの温泉に日帰りで事前に下見をしている。
国道から山道に入るが、結構な山奥だった。
その時は問題なく宿まで辿り着いたのだが…
冬の雪道となればドキドキものだ。
4駆とはいえ、軽自動車だし…大丈夫か…
気合いを入れて、ドンドン雪の山坂を登って行く。
だが、意外にも除雪がシッカリされており、
所々、ブルが山盛りの雪山をウズ高く積み上げていた。
お陰様で、二股ラジウム温泉に無事に到着した。
車を降りると、とても可愛いキタキツネがお出迎えしてくれた。
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慣れたように、荷物を出していると、少し離れて様子を見てくれている。
とても賢いキツネさんだ。
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この宿は全国に名が知れた湯治場で、様々な病気を抱えた湯治客がきている。冬は特に常連客ばかりだろう。
自分は一見さんだから、おとなしくヒッソリと素泊まりで部屋と温泉を往復するだけと決めていた。
食料はクーラーボックスに入れてきたからお気軽に飲み食いできる。
残念ながら冷蔵庫が部屋に無かったので、窓の外に積もった雪にコッソリ埋めておく。
さて、どれだけの泉質かお楽しみの温泉へ効きにいく。
まず女湯には内湯と外湯に湯船が二つあった。(2022.1時点)
泉質の特徴その一は、炭酸カルシウムが約98%も含まれているので、このお湯でシャンプーや石けんは使えない(泡たたない)
髪がゴワゴワになるので別の普通湯で洗う。
泉質の特徴その二は、微量のラジウムを含んでいる事だ。
だから癌の療養に来てる方が結構多い。
前回の下見の際、温めの露天風呂が気持ちが良く30分以上湯船に入っていると、隣にいた女性と話をしだし、彼女が癌の術後の療養で頻繁に通っていると言っていた。
"ここの湯で身体の具合が良くならない場合は宿代を返金する"と宿の挨拶文にあったくらい、太鼓判な湯だ。
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実は、部屋に別の冊子が置いてあり、札幌の円山動物園にいたゾウの花子さんがココの温泉で療養した実話を読んだ。
驚きながら、そのゾウの花子さんの境遇に心打たれた。
そのような物語があったとは…。
ココへ宿泊される方は是非読んでもらいたい。
さて、今日も温泉には高齢の女性が長話に華を咲かせている。
聞こえてくるのは関西弁。
昨年のクリスマス前から来てもう3週間もいるらしい。
カシマシイ明るいおばあちゃんだ。
そんな話を聞きながら、ユックリ湯船に浸かる極楽な時間。
このまま寝てしまいそうだ。
でも今日は泊まり…
ズッとこうしていてもイイのだ!!
ワーイ \(^O^)/
そうしてタップリ温泉に浸ってから、部屋に戻った。
喉が渇いた、ビールだ、ビール!!
そういえば窓の雪の中だった。
どうなってるかな??
アレ、一本足りない?( ・o・)
そこは少し傾斜の屋根
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たぶん転がり落ちたに違いない…
ヤバい!!
残りのビールとワインも直ぐに救出だ!!
とっさに救い上げたが一本手から滑り落ちた(゚Д゚)
ワワ~!!
ぎりぎり止まってセーフ(゚_゚)
しかし、何とか取らねば( ・_・;)
周りをみると持参したお玉が目に入った。
コレで引き寄せてスクイ上げるんだ!!
変な汗を掻きながら、お玉でビールをたぐり寄せ
何とか危機は回避できた(>_<)
よゐこは決してこのような事をしないように…。
(てか、普通このような事は誰もしない)
何も無かったことにして(^^;)
持参のおかずを肴にゆっくりと一人宴を楽しんだ。
一通り食べ終わり落ち着いてから、寝る前にまた温泉へ…。
(寝る前いく派)
運良く露天風呂には誰もいない。
夜の冬空に星が瞬いている。
湯気がその光を邪魔するがとても心地がイイ。
ほろ酔いが寒さでスッカリ抜け落ちて丁度良かった。
身体が冷めたので、内湯に入り直す。
すると、昼間賑わっていた関西弁のおばあちゃんが
別の女性を連れ立って湯船に入ってきた。
自分 "こんばんは~"
おばあちゃん "こんばんは、どちらから?!"
自分 "北海道の◎◎というところからです”
おばあちゃん ”そうか、ところで姉さんは混浴の方はもう入った?!”
自分 ”混浴はまだですけど…チョット勇気いりますよね~”
おばあちゃん "ここの混浴風呂は入らんと損や。
ほな一緒にいこや、ついておいで!!"
と親切に誘ってくれた。
おばあちゃんと一緒なら行けちゃいそうだ。
ラッキー!!
おばあちゃんを立てにしながら、ソロソロと付いて行くと
混浴の露天風呂には運良く誰もいなかった。
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混浴風呂は広く深めで気持ちが良い。温泉も少し濃いような気がする。
石灰質の巨大ドームが近くて
迫力ある風景が見られた。
関西のおばあちゃんのお陰で、
思いがけず素晴らしい温泉に入る事が出来たのだった。
おばあちゃん、ありがとう!!
湯治場はこんな優しいふれあいがあって、また一層癒やされる。
スッカリ満足したので、別の湯治の女性とおばあちゃんを残し
自分は部屋に戻っていった。
そうだ、寝酒にオミヤのバジル焼酎を試飲してみよう!!
少し飲んでみると…。
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そこまでバジル感無し。
最後の余韻でうっすらバジルがくる程度。
ウン、クセはあまりなく飲みやすい。
けど、焼酎だからストレートじゃキツイ。
コレは、お湯割りが良さそう。
しかし、そろそろ眠いし限界
もう寝よう。
その夜はいつになく深い眠りにつけた。
朝、
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まずは朝風呂だ。
澄み切った透明な空気に綿雪が美味しそうに積もっている。
二日間ココで温まり、スッカリ身体の疲れも取れていた。
ご主人の強気なお言葉も納得がいく名湯だった。
身体が弱ったらココに来ると元気になること請け合いだ。
またココへきっと来よう。
そう誓って、山深い二股ラジウム温泉を後にした。
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