シェア
にこ
2022年9月16日 20:53
「夏夜」私はあなたの体温を吸って咲いた花。淡い色になる前に口に入れて咀嚼して。あなたは欠け落ちた星につけられた小指の傷。色のついた呼吸が傷口から侵略を始める。弾けた花火を眺めるふたり。夏が湿らせて伸びた前髪。「夢と幽霊」寂しくて気が狂いそうな夜はいかがお過ごしでしょうか。暑がりで、不幸症な私ですが枯れない花を買いました。不安定な蛍光灯が照らす部屋の中心に置かれたその花の名は幽霊。いつか