学生時代の思い出
長男(中1)が
『オレ、好きな人変えたけん』
と言ってきた。
色々とツッコミどころ満載。
前の人も知らんし、今回も誰かは教えるつもりなさそうやん。
そもそも、『変えた』って。
『変わった』やなくて?
意図的に変えた。らしい。
そんなことできるのか、中学生。
やるな。
でも、この感じ。
なんとなく身に覚えがあるのも事実。
友達との恋バナが楽しいのよね、ってお年頃である。
大した恋愛経験もないまま大人になったが、振り返るとだいぶ痛い思いをすることがよくある。
当時は痛みさえ感じないほど、頭の中がお花畑だったのだろうか。
高校2年のバレンタインの頃。
友人と買い出しに行った。
告白だの、付き合うだの、そういうことは望んでいなかった。
お揃いのものを持っているということだけで満たせる思いだった。自分が貢いだものだったとしても。
友人はお揃いのキーホルダーを買っていた。
後に、この友人の好きな人はセカバン(セカンドバック)にそのキーホルダーをつけてくれたのだけど、彼女もちだった。アイツ、、、
私は自分の外見に自信がなかった。
尾崎豊のoh my little girlのような守ってあげたいような華奢な女の子ならよかったのだが、残念ながら私はBIG girlだった。とても大きくて、とても暑がりで、寒いならあたためてあげるよ?的な存在だった。
傷つきたくないのど、ちょっと笑いを取りたい気持ちもあったと思う。
キーホルダーは自分のだけにした。
そして、好きな人には同じキャラクターが付いた別の物をプレゼントした。
耳掻きを。
チョコとともに。
持ち歩いてくれなくていい。
そっと、身近に置いてくれてたらいい。
そう、耳掻きを。
決して、耳が汚れてそうな人ではなかった。
誤解のないように。
その後、どうにもこうにも、全く無反応だったので、彼がどう思っていたのか知るよしもないが。
無反応という彼の優しさが今となってはありがたい。
こうして、やりきった私は友人と充実した学生生活を過ごすことができた。
息子もきっと今、そんな感じで好きな人がいる時間を大切に過ごしているんだろう。
ちなみに、息子もBIG boyである。
そっと見守りたいと思う。
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