見出し画像

安寧の地を求めて3000㎞……【23卒就活体験記③】

ご乗車ありがとうございます。
日本交通(株)新卒採用担当です。

2023年4月、新卒でタクシー会社に入社した彼・彼女たちは今、順次研修期間を終えて現場でデビューしています。私たちの新卒採用チームにも18名の新入社員が配属され、学生さん対応をはじめとした責任ある仕事を担っています。

今回は中国出身の新入社員に、同期社員がインタビュー。就活時代の振り返りや来日の理由、ぶっちゃけ入社後にギャップはあった?などなど、赤裸々な本音をお伺いしました。

Tさん(2023年入社)

立命館大学大学院 映像研究科
新卒採用チーム配属

入社前の経歴

――入社前の経歴について教えてください。

日本には2020年冬に来ました。1年間の日本語学校を経て、2021年に立命館大学の大学院で勉強をして日本交通へ入社という経歴です。

なぜ日本へ?

――そもそもなぜ中国から日本に来たのですか?

アニメ・マンガなどの日本の文化が好きで、中学の時からすっかりはまりました。独学で日本語を勉強して、字幕なしでもアニメが見られるくらい身に着けました。

日本に来る前、中国で4年制大学を卒業して中国で一度就職をしましたが、1年間働いて「なんか違うな」と感じていました。そこで次の道を選ぶときに、中国で公務員になるか大学院に進むかを選ぶことになりました。

そして、大学院に行くならあこがれの日本に行ってみたいと考えて、現実的にも可能だったから日本に来るという選択になりました。

日本で就職しようとしたきっかけ

――祖国を離れて、異国の地「日本」で就職をしたきっかけは?

日本に来た時点で就職することも住むことも決めていました。その成り行きで大学院の1年目で就活を始め、インターンシップにも行きました。そして2年生で本格的に企業研究もして「日本でどういう風に働こうかな」と考えながら就活をしました。

――日本に来て2年で大学院に行って、就活の準備もするのは大変じゃなかった?

大変でした……。就活の時期が大学院生活の中で一番しんどかったです。あの時は、研究は進んでいなかったし、就活も今の時期しかできないからどっちを優先するかを決めるのに苦しみました。結局、就活を選んで6・7月に就活を終え、そこから半年で研究を完成させました。

――研究は何をしていたのですか?

伝統遊戯をモデルにデジタルゲームを作成しました。

カンボジアのアンコールワットにも行った

就活の軸

――就活の軸はなんでしたか?

自分は一度、短い間でしたが中国で働いていました。前の職場を悪く言うつもりはないけど……いづらい環境でした。

だから、「長く働ける場所」というのを軸に探していました。また、説明会を聞いて、社員さんが会社からどういう扱いをされているのかに注目していました。

――業界はどこを見ていましたか?

最初は研究していた内容でもあるゲーム業界を見ていました。でも、ゲーム業界での就活がなかなか進まず、募集会社も少なかったので、受ける会社の母数を増やしたかったのです。だから、業界を絞らず、外国人を採用する会社ならとりあえず見てみようと思い、いろんな会社の説明会に参加しました。

――外国人を採用する会社って少ない?

少ないわけじゃないです。

でも基準が曖昧ですね。外国人に限らず、就活生の皆さんは感じていると思うのですが、当時は企業側から何を求められているのかわからない状況でした。

新卒を採用するための条件は会社によって異なっていますよね。それに加えて、外国人だとビザの規定があり、会社だけでなく入国管理局の決まりがあるんです。なので、自分が本当にその会社に合っているかを見極めながら就活をしていました。

日本交通を知ったきっかけ

――日本交通はどこで知りましたか?

ナビサイトで漁って知りました。外国人も採用していて、採用の数が多い企業だという印象でした。

――僕たちの同期も280人ほどいますもんね。

日本交通の印象

――その時の印象は?

当時は新卒でタクシー乗務員になる会社だとは思っていませんでした。紹介を見るといろんな業種があったので、てっきり内勤で募集しているのだと思っていました。説明会で聞いて初めて新卒を乗務員で採用するのだと知って驚きました。

――自分と同じですね(笑)。

日本交通の決め手

――入社の決め手を教えてください。

選考の中での面接官や、営業所見学でお会いした社員の話す内容に親しみを感じられたところです。それに、説明会では会社の概要や目標といった、未来ベースの漠然とした話が多いものだと思っていたら、社員自身の具体的な生活の話をしていたんですよね。会社が個人個人の生活を重視していると感じて、生活面でも苦はなさそうだと思ったのもあります。

3か月働いてみて

――今「新卒採用チーム」として乗務員前に働いていますが、実際この3か月働いてみてどうですか?

新卒採用チームの先輩は内定をもらう前から内定者イベントなどで関わりがありましたが、実際会って働いてみて『そうなんだな』というイメージです。

――その『そうなんだな』とは?

イメージが変わらず、接しやすいし、働きやすい環境だなと思いました。

――イメージは自分も変わらないです。気さくで話しかけやすい先輩ばかりだなと思いますね。新卒採用チームはもちろん、乗務員の方々も同じ雰囲気の方が多いイメージがありますね。

後輩へのメッセージ

――最後に就活生へメッセージをお願いします。

個人の経験・感想ですけど、就活というものは『一生につながるもの』なので、長く働くイメージをしつつ、長い人生の計画を立てて(仕事一心でもいいし、趣味に専念するでもいい)、10年後・20年後の自分をイメージすれば、そこから見えたものが就活の目標になると思います。それを目標にして、未来の自分のために会社選びや就活、頑張ってください!

Text,Interview:Ryosuke Sato

この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?