【読書記録】子どもを信じること
おすすめ度 ★★★☆☆
「去られるためにそこにいる」がすごく刺さったので、同著者の本を読んでみた。
「去られるために〜」よりは、理想が強過ぎて読んでいてしんどいこともある。
ただ、心理学的な領域にも踏み込んでいて勉強になるし、対象の子どもも幼児〜思春期まで幅広い。1冊に情報が詰め込まれているので、色々知りたい人には良いと思う。
子どもを信じること
子どもを信じて見守る、というのは私も心がけていたことではあったが、全然やん…と落ち込んだ。というより「無理やろ」と思ってしまった。
難易度が高すぎる。
書いてあることは概ね、素晴らしいと思う。理想の親の姿勢だと思う。
でも無理!人間だもの、と私の中の相田みつをが叫び出す。
この感覚はさかなクンの本を読んだ時に似てる。
さかなクンのお母さんがまさに、この人のいう「子どもを信じられている」親なのだと思う。無理である。
子どもを信じられないと
子どもを信じられていない親の特徴も色々と書いてある。
当てはまることが多い。というか、当てはまらない親なんているのかと思ってしまう。
あぁ〜
うぅ〜
ぎぃ〜
ほんとその通りで、勇気と覚悟がいる。
わかるよ、わかるんだけど…!
やってみようかと思えたこと
著者は見守る子育てを実践していて、うわ〜絶対無理〜!ってなる。
でも、その通りにできなくてもいい、理想通りにはいかないとも書いてくれている。「去られるために〜」と同じだ。
それでもやりたいと思った方法をメモ。
口に出すのではなくノートに書き留める
→書くことで指示や小言の量を自覚する。
次に、意識してそれらの言葉を控える。
試した親は、「禁断症状が出るほど困難」だったらしい。
わかる…でもそれだけ小言に依存しているのかもしれない。
5W1Hを聞かない
普通の会話とは全く違うのでギョッとするが、子どもの話をうまく聞くためには聞き手主導で話を進めないことが大事なのだと言う。
「へー?どこで?」「誰と?」「なんで?」みたいな質問が出そうになったら意識的に抑える。
そうすることで話し手である子ども主導で話が進む(本当に言いたいことが言える)という。
これも無理!と思うが、確かに夫と話してて質問されたりアドバイスされるとイラッとする。こっちはただ聞いて欲しいだけなの!
それとおんなじか。
家はくつろぐ場所にする
私は普段在宅ワークなので、家がONの場所でもありOFFの場所でもある。しかし、子どもにとってONの場所は学校だったり部活だったり、習い事だったりする。
だから、家はOFFの場所にすることを最重要目標にしてしまえばいい。この目標を見失わないためには、まず親が欲張らないと言うことが大事だと著者は言う。
身の回りのことを自分でできる、挨拶する、行儀良く食べる、好き嫌いしない…などなど。わーーー全部言ってるーーー!!!
確かに絶対やだ。やろうと思っててもやる気無くす。
葛藤する・自覚を持つ
いろんなことが書いてあるが、著者自身も子育て体験を通して、「言いたい、でも言わない」の葛藤を繰り返している。
小言を垂れ流すより、我慢するほうが忍耐力がいるし、葛藤がある。それはわかる。
(ふと、母が「何も言わず甘やかすのは楽なのよ、辛くてもビシっと厳しく言ってあげるのはやらなきゃダメ!」と真逆のことを言っていたのを思い出した。)
100%できるとも思えないし、できなくてもいいと思う。
本の通りにできなくても、私の子育てだし、私と子どもの人生のことなのだから。
大事なのは、自分がどうしたいか、どう育てていきたいかに自覚的であること。
これからも葛藤しながら、やってこ。