インナーブランディング実践事例5選!企業理念の浸透を深める事例をご紹介と手法
こんにちは。
今回はインナーブランディングは理念やビジョンを社内に浸透させ、従業員のエンゲージメントやモチベーションの向上、生産性の増加、そして顧客満足度につながる重要な活動です。
今回はインナーブランディングの事例のご紹介と、日光プロセスでのインナーブランディングを通して実施した理念浸透の経緯をお話しいたします。
■インナーブランディングとは?
インナーブランディングとは、企業の理念やビジョン、価値観を社員に浸透させ、一体感を作りだす目的とした取り組みを指します。企業が持つ独自の文化や目指す方向性を社員に理解させることで、企業全体のパフォーマンス向上や離職率の低減、社員のモチベーション向上などに繋がります。特に中小企業にとっては、限られたリソースで最大の効果を発揮するためにインナーブランディングが重要です。
■世の中のインナーブランディング成功事例
事例1:Google
Googleは、インナーブランディングにおいて「心理的安全性」を重視しています。社員が自由に意見を述べられる環境を整えることで、創造性を最大限に引き出し、イノベーションを促進しています。また、「20%ルール」と呼ばれる取り組みでは、業務時間の20%を自分の興味があるプロジェクトに充てることが認められており、社員の自主性と企業の理念を両立させる工夫がなされています。これにより、社員は自分のスキルを向上させるだけでなく、企業のイノベーションにも貢献することができます。これらの施策は、社員のエンゲージメントを高め、企業理念の浸透に大きく寄与しています。
事例2:ユニクロ
ユニクロは、その企業文化とブランドイメージを一貫して伝えることで、社員のエンゲージメントとロイヤルティを高めています。ユニクロの「LifeWear」のコンセプトは、社員一人ひとりに浸透しており、それが製品の品質とデザインに反映されています。また、ユニクロは社員の教育と成長を重視し、多様な研修プログラムやキャリアパスを提供しています。特に注目すべきは、定期的に行われる全社員向けの研修です。この研修では、企業の歴史や理念、ビジョンについて深く学ぶ機会が提供され、全社員が一体となって企業の方向性を共有しています。これにより、社員は自分の仕事に誇りを持ち、ユニクロブランドを内外に強く発信することができます。これらの取り組みにより、ユニクロは世界的なアパレルブランドとしての地位を確立し、そのブランド価値を高め続けています。
事例3:ソフトバンク
ソフトバンクでは、従業員が企業理念や「情報革命で人々を幸せに」というビジョンに深く関わることを促すプログラムを実施しており、これにより従業員のモチベーション向上とブランドへの忠誠心を育んでいます。また、社内コミュニケーションを活性化させるためのツールとして社内SNSを活用し、情報共有を行っています。社員一人ひとりが日々の業務で感じたことや成功体験を共有することで、企業全体としての一体感が高まり、共通の目標に向かって努力する姿勢が醸成されています。このような取り組みは、従業員の満足度を高めるだけでなく、顧客サービスの質の向上にも繋がっており、結果として企業の外部イメージの向上にも寄与しています。
事例4:スターバックス
スターバックスのインナーブランディングは、従業員(パートナー)の満足度を大切にしており、従業員研修や福利厚生によって従業員を大切にする姿勢を示しています。店舗従業員を「最高の店舗体験を共に生み出し、顧客に届けるパートナー」として捉えているスターバックスは、そのチームワークや個々人の意識を向上させることで、結果としてユーザーへの価値提供に繋げています。
■ 日光プロセスでのインナーブランディグ
中小企業では経営者様の考え、想いはあるけどどう社員に浸透させていけば良いかわからないといったお悩みを抱えている企業が多くあると感じています。
日光プロセスでもインナーブランディングの課題を抱えていました。弊社社長原田の実施した経緯をお話しします。
①経営をしていく中で感じた重要性
経営を進めていく中で、“理念やビジョン定めてその通りにやっている会社が盤石な方向性です”
“理念・ビジョン・ミッションを明確化してつよみを意識しないとしないと会社は変わっていかない” といった話をよく耳にしていたため、会社の方向性を示さないといけないという考えがありました。
それまで市場にも仕事がありよりいいものを作りまた仕事がくるという良いスパイラルがありましたが印刷製版業は落ち込んでいく傾向にあったため、会社は変わらないといけないと感じました。
②理念策定 しかし…
つよみが明確化されていなかった日光プロセスは、印刷製版業が低迷していく中で、新しいことをやる必要があると考えていました。新しいことをやるのにもコアがないとコンセプトが毎回ぶれてしまうため、コアの部分つくるためコンサルティングを入れ、つよみや課題をあぶり出し、ビジョン「脱印刷」を打ち出し、社員へビジョンとその由来を説明した資料を配布しました。
しかし、残念ながら社員には浸透できていませんでした。
③「視覚表現企業」の誕生
「脱印刷」というビジョンを策定したものの浸透フェーズは停滞してしまっていました。「脱印刷」策定から少し間があいてしまったため、再度理念・ビジョン・ミッションの見直しをしました。
そこから、ありたい姿『視覚表現企業』を策定しました。
策定しただけではだめだと思い、ここからインナーブランディングを行いました。
それは、社員一人一人に面談でありたい姿やこれからの日光プロセスについて話す機会を設けました。
さらに、役職者が『視覚表現企業』を説明するロープレを実施しました。
常日頃、社員が相談するのは上長であるため、
上長がしっかりありたい姿を理解していれば社員もそれに基づいた行動ができるためです。
それによりさらに『視覚表現企業』が浸透を進めました。
④インナーブランディングの効果を実感
現在は理念がある程度浸透してきていると実感しており、
実際日光プロセスで実施したシカクレタッチでのグループワークでは社長と従業員が思う日光プロセスのつよみが一致していたり、「視覚表現企業」というワードが頻出し、浸透がみられました。
まとめ:インナーブランディング成功の鍵とは
成功事例から学ぶ重要ポイント
これまで紹介したインナーブランディング事例から学ぶ重要なポイントは以下の通りです。
まず、企業理念やビジョンを明確にし、それを社員に浸透させるための施策を実施することが重要です。経営者インタビューや社員ワークショップなど、社員が主体的に参加できる場を設けることで、社員のエンゲージメントが高まり、企業理念の浸透が進みます。また、定期的に情報を共有し、透明性を高めることで、社員一人一人が企業の方向性を理解しやすくなります。
企業価値視覚化サービスシカクレタッチを
インナーブランディングのきっかけにしていただければ幸いです。
ご興味ある方はぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。