見出し画像

【毎週ショートショートnote(非力面接をブンブンしてみる)】[ どうなる私! ]

↑↑コチラのお題【非力面接をブンブンしてみる】に参加してみました。
構想開始から1時間で仕上げた私を誰か褒めて褒めて〜


画像:しろまるん/illustAC


[  どうなる私! ]


「Javaは組めますか?」

「いえ、Javaは少し参考書を読んだ程度です」

「Pythonは?」

「いえ、まったく──」、というか、それはなんですか?

「では、何のプログラム言語を組めますか?」

「VBAなら少々………」

 という私の非力すぎる一言に、眉間を指で挟んで、首を振りながらため息を吐く面接官。

 確かに、私の非力すぎるスキルでは、この面接に来れただけでも奇跡なんだろうと思う。

 でも、私は、

「それでも、御社に貢献できると考えております」

 と言ってみた。その後に続く言葉は、まったく決めていないノープランです。

「具体的に、どう貢献できるのですか?」

 だから、ノープランです。なのでこれから先は、口から出た、出まかせです。

「私は、御社のために、身を粉にして働くことができます」

 例えば例えばー、「アチラで困っている人がいれば飛んでいき、ササっと、手助けをします」

 えーと、それから~、「コチラにトラブルがあれば飛んでいき、迅速かつ徹底的に調べてトラブルを見事に解決することでしょう」

 例えるなら~、「私は御社の”働きバチ”と化し、オフィス中をブンブンと飛び回って働きます」

 そうよそうよ、「いざとなったらブンブン、ブンブンと社内を飛び回り、持ち前の器用さで、なんでもかんでも仕事をこなしていくでしょう!」

 えー、と、それから、それからー……

 と、次の出まかせに考えを巡らせていると、面接官が一言、

「ブンブンですか?」

「はい! ブンブンです」

 両手で渾身のブンブンポーズを、満面な笑顔で決めてみた。

 見つめる面接官。

 ブンブンポーズのまま固まる私。

 しばしの沈黙を破ったのは面接官でした。

「ま、あなたのような、面白い人も、我が社には必要なのかもしれませんね」

「へ、」

 えっ、まさかの好印象?

「では、面接を終了します。合否の連絡は───」

 どうなの、どうなの、思わせぶりなその態度。
 どうなの、どうなの、どうなのよーーーーぉ。

 ま、この場は、とりあえず落ち着こう。

 私は、この非力な面接を振り払うかのようにブンブンと頭を振り、取り乱した身なりを整え、面接のお礼をして、その場を去ったのでした。

 おしまい。

#毎週ショートショートnote

↓↓今週の表のテーマはコチラから、是非に

↓↓今週の裏テーマはコチラから、是非に


サポートしてくださると、ありがたいですー😊♪