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神合わせレポート vol.4】『初の光降ろしは我欲を捨てよ』

前回がまだの方はこちら


いよいよ本殿前にて
光降ろしをおこなうことに。

スーっと息を吐き切り深呼吸を
しながら気持ちを整えます。

(二礼二拍手)
パン、パンと神社内に
拍手の音が響きます。

両手を胸の前で合わせながら
心の中で唱えます。


光降ろしをさせて
頂きに参りました。

神々様、龍神様、
どうぞお力をお貸し頂けます様
よろしくお願いします。

天上界から光が
降りてくるのを感じ

その光が四方八方を囲み
神社全体に光が包まれる
イメージをします。

(つい何か考えてしまう)

いかんいかん
頭の中は空っぽに…

この世の雑念を捨て去り
水のようにただただ流れるだけ

そう、自分自身が水になった
限りなく透明のような感覚です。


目を閉じて手を合わせながら
祈り続けること2分ほど…

(あれ、なんにもおきないぞ)

そ、そうか、
祈りが足りないのだな

きっとそうに違いない
祈りがまだ足りないのだ
と自分に言い聞かせる。

祈り続けること1分程...

(あれ、なんにもおきないぞ)

そして
この瞬間に私の脳裏に
こう浮かんでくる

そういえば
光降ろしのやめ時って
いったい、いつなんだ

今か、今なのか…、
いやもう少し粘ってみよう

とタイミングを見計らっていると
「カーカー」とカラスの鳴く声が
どこからともなく聞こえてくる。


今だっ!と両の手を放し、
スッと目を開ける。

後から聞いてわかったのですが
いつまでもやっていると

神様からもうこのくらいでよいと
なにかしらのストップの
サインが送られてくるようです。

そんなこととはいざ知らず
満足げに光降ろしを終える私。

正味なところ、
手応えはあったかと聞かれれば
よくわからなかった。

胸を張ってそう答えるでしょう。


これで本当に天からの光が
この神社に降りたのだろうか…

考えても仕方がないので
引き続き他の社や祠に
光降ろしをおこないます。

この社にも
「えいやー!」
ポっ(光が灯る音)

こちらの祠にも
「きぃえー!」
ポっ(光が灯る音)

気分だけはさも一人前の
魔法使いになりきってみる。


そんなこんなで
気がつくと宮司さんが入口付近
で焚き火をおこなっていました。

(私)
おはようございます

(宮司)
おはようございます
朝早くからお勤めご苦労さまです。

(私)
えっ!お勤め?

(この宮司さんもしかして
私が光降ろしにきていることを
知っているのか)と心の中で思う。

(実際のところ光降ろしと
宮司さんは何も関係ありません)

(宮司)
磁場というのを
聞いたことはありますか?

地球には南極から
北極まで磁場が働いています。

朝の神社には良い磁場が働く。
実は人間にもその磁場があります。

それは心臓です。

朝の神社にいると
どこか落ち着きませんか?

(私)
落ち着きますね。

(宮司)
それは神社の磁場が
整っているからなのですよ。

神社の磁場がそこにいるだけで
心臓の調律を整えてくれるのです。

(私)
なるほど!
神社は良い磁場が働いている。
妙にスッキリするのは
そういうことなんですね。

朝からいい話を聞かせて
頂き有り難やです。


宮司さんとの話を終えてから
そういえば神楽殿の写真を

撮るのを忘れていたと
そちらにカメラを向けてパシャリ。

その時!

(?)
「我を捨てよ」

(私)
え?
我を捨てよ?

……。

その後はなにも聞こえずに
静寂な神社がただそこにあります。

たしかに我を捨てよ
と聞こえたような。

気のせいかな…。

そして
この光降ろしの巡りでは
いかに人間の我欲を
手放していくか

それがいかに大事ごと
なのかということを
後々に思い知らされる
ことになります。

(vol.5へつづく)

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