我が家のペット自慢
「わあ、なっちゃん、すごいね!」
庭から室内に入ってきたなつめに、歓喜して声をかけた。
前にも書いたのだが、人間が在宅のときは、庭と室内を自由に行き来できるように、出入口をせまーく開けておく。
なつめが、自分の顔の3倍くらいの長さのながーい枝を、あのすき間から持って帰ってきたのだ。
なつめがかろうじて通れるほどのすき間。ふつうに枝をくわえたまま通ろうとすれば、当然ひっかかる。
今までも、気がつけば長い枝が家の中にあって、一体どうやって持って帰ってきたのだろう、と不思議に思っていた。
それが今回一部始終を見られ、謎が解けた。
まず、枝の真ん中あたりをくわえた状態で入口の前に立つ。
つぎに、枝の先端のほうにくわえ直し、枝を縦にする。
そして枝だけ先に家の中に入れる。
そのあと自分も中に入る。
先代のよもぎだったら、「まあそれくらいできるだろうな」で終わるところである。小さいときから知恵がまわっていた。
しかし、ちょっとどんくさいところがあるなつめ。こんな工夫ができるのだと大いに感心したのであった。
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