見出し画像

君は年末テロリスト


はじめましてのnoteを読んでいただけた方
ありがとうございます!

誰かに読んでもらって「スキ」を頂けたの

とても嬉しかったです

ただの日記でしたが、書いたものが良いよと言われると(勝手にそう解釈しています)嬉しいものですね…


今日は日記というより
冬の物語を見ていただけたらなと思います

フィクションかどうかは気にせずに物語で…

なっがいので最後まで読む人は居ないだろうなと思いながら

(ぶーんってスクロールして最後の短歌だけでも見つけていただけると嬉しいです)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「君は年末テロリスト」

私には好きな人がいる

その人は私の誕生日を知った時

「僕なあ、当日におめでとうって言うの苦手やねん」
「てか無理やねん」
「絶対に忘れるねん」
「前日とかその日付が誕生日であることは覚えてるねんけど、おめでとうって送るのは無理やねん」

『はあ…』
『まあいいよ笑おめでとうぐらい笑笑』

彼はなんでこんなことを言ったのだろう

そんな彼は私の誕生日当日に「おめでとう」と送ってきた


彼とは別れた

「君のどっかがあかんのじゃなくて、僕があかんねん」

この言葉の真意を私は別れてからもずっと探っていた

正解を知ることなんてもうないはずなのに

気がつくとぐるぐると私のどこがだめじゃなくて、彼にとって私の何が彼をだめにしてたのだろう

彼に別れようと言われたのは年末だった

当時の私は繁忙期で大忙しだった
それでも彼が会える時には会っていた

彼が違和感を感じているのにもに気づいた

毎日していた電話が無くなり

メッセージも毎日ではなくなり

それでも私は焦っていないように振舞って

深く話さず一緒にいる時が少しでも楽しくなるように

楽しい話だけをした

年末彼から

「別れよう、別れて欲しい…」

と電話があった

彼から電話なんていつぶりだったんだろう

忙しくて周りからのプレッシャーもあった私には

どこまで悲しんでいいのかもどこまでこの悲しみや

もやもやに浸っていいのかも分からなかった

大好きだった

悲しみきれずに過ぎた忙しい日々

忙しい日々が終わっても悲しみも大好きな気持ちも

ずっとくすぶったままだった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

人前で私はこういう人だと口に出して説明する内容と

実際のその人は異なることが多いと思う

「誕生日プレゼントなにがいい?」
当時金欠だった彼から質問される

『え?一緒にいれたらいいよ、そうやなあ、一緒に美味しいもの食べたいなあ』

本当に彼からほしい「物」は特になかった

彼の夢を応援したいそれしかなかった

それに私へのプレゼントは必要ではなかった


「あかんよ笑笑あかんやろ?それやったら絶対嫌やろ?欲しいやろ?」

そういう風に見えているのか
そう思った

彼にそう見えていると言われると
私は記念日にはプレゼントを欲する人なのだ

彼から見えている私こそ本当の私だと思えてしまった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

それは別れた今もそうだ

ぐるぐると考えた
なぜ彼は誕生日当日におめでとうと言ってくれたのか

きっと私が当日のおめでとうにこだわる女に見えていたのだ

そう思えた

彼にだけ見えていた本当の私
それに気づかないまま言葉で行動で彼が思う本当に当てはまらない私が彼を混乱させたのだろう

そんな彼から年末連絡がきた

「久しぶりにそっちに帰るねん」
「会えたら会おー」

円満に付き合っている時は絵文字もついた文が

素っ気ないのが文から伝わってくる
私の返信に彼はどんな私を見るのだろうか

動揺していること 返事に困っていること
好きという気持ちがまだあること

全て見破ってしまっているのだろうか

それとも私が思っていること以外の感情を
見つけてしまうのだろうか

「別れよう 会えたら会おう 年末に
爆弾落とす 君は年末テロリスト」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈the end



この記事が参加している募集

#今日の短歌

39,255件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?