マガジンのカバー画像

市場徒然歩記

151
直居敦が「見て」「歩いて」「感じた」ことを書いてます。「朝エクスプレス」では毎日誰か、興味深いゲストをお迎えしています。番組は朝からせいぜい午前中。午後からは打ち合わせにいったり… もっと読む
運営しているクリエイター

#日銀

“日銀の歴史的政策転換”で考えた3つのこと――中銀ウィークを越えて

3月19日(火)日銀が異次元緩和政策からの脱却、正常化への第一歩に踏み出しました。ポイン…

投資家サーベイ「黒田総裁の通信簿」――そして次期総裁の課題は?

日経CNBCが毎月実施しているアンケート調査「投資家サーベイ」。2月2日~6日にかけて「黒田…

「円安は日本経済にプラス?」「マイナス43.8%」vs「プラス40.9%」

日経CNBCが視聴者様を対象に毎月アンケート調査している「投資家サーベイ」。定点観測の株式や…

日銀ETFの購入方法見直し――保有コストを勘案へ

10月28日(金)日銀の金融政策決定会合。事前の予想通り、大規模緩和を維持し、金融政策の大枠…

日銀ETF問題③ 保有長期化なら“最大株主”の責任を

“短期集中連載”と大見えを切った日銀ETF問題。浅学の身には手に余る大きなテーマで時間が…

日銀ETF問題② 現実感伴わない出口論 “ホテル・カリフォルニア”か?

18日にアップした「日銀ETF問題①」では“日銀点検”の点検を通じて、日銀が決して知見が深…

日銀ETF問題① “日銀点検”の点検 “アウェイ”の戦いで矛盾が拡大

日銀のETF購入について、これまでも筆者は折々に論じてきた。現在、ある意味での転換点に差し掛かっているように思う。3月19日の日銀金融政策決定会合でETF購入政策についても「点検」が行われた。年12兆円の上限は変えずに6兆円の目安をなくす、購入対象をTOPIX型に一本化し、日経平均型の購入をやめるなど、緩和政策の長期化をにらみ、また弊害についての一定の措置を講じた。だが、世界的に広がる中央銀行の非伝統的金融緩和政策の中でも突出して“異形”の感が強いETF購入とその弊害について

孤独な日銀の“ダブルスタンダード”戦略

3月19日(金)の日銀金融政策決定会合。注目されていた金融政策の「点検」の概要は①長期金利…

日銀のETF購入「反対49.5%・賛成31.5%」~視聴者アンケートから

日経CNBCが毎月、視聴者の方にご協力いただいてまとめている投資家サーベイ。株式相場や為…

日銀ETF“異形の金融政策”特別補講――「B/S正常化へロードマップを」(中央大…

日銀のETF購入に関する問題については「日銀ETF“”異形の金融政策」として6月中に3回、…

日銀ETF“異形の金融政策”③ 10万円の次はETFを配っては?

日銀のETF購入について①信託報酬が高いほどシェアが大きくなっている問題、②3月16日(月…

日銀ETF“異形の金融政策”②――広がる分かりにくさ

日銀のETF購入ペースはいったい今どのくらいなのか? 3月以降、分かりにくさが一段と広がっ…

日銀ETF“異形の金融政策”①――コスト競争が起きないわけ

ETF(上場投資信託)購入を通じて市場の“リスクプレミアム”に働きかけるという世界でも異…

日銀“追加緩和”の読み方

日銀が27日(月)、金融政策決定会合を開き、追加金融緩和策を決めました。柱は3つです。 ① CP・社債等買い入れの増額――買い入れ枠で3倍の20兆円 ② 新型コロナ対応金融支援特別オペの拡充――中小企業の資金繰り支援 ③ 国債のさらなる積極的な買い入れ――「年間80兆円」のめどを撤廃し無制限に 事前にある程度報道されていましたし、一般的な内容は各種報じられていますので、僕が気になり、黒田東彦総裁会見で質問したところを中心に解説してみます。 2つ質問しました。一つは「FR