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Vol.58 富裕層に人気の首都圏商業施設、エリアは?
2022年7月
今回は、弊社自主企画調査「商圏センサス」で富裕層の商業施設・エリア利用についてみてみました。
富裕層に人気の首都圏商業施設、エリアは?
今回は日経リサーチ自主企画調査「商圏センサス」(2022年3月実施)のデータから富裕層に人気の商業施設について取り上げてみました。
https://www.nikkei-r.co.jp/service/lifestyle/census/ranking.html
この調査は、首都圏約12,500人の居住者を対象とした、商業施設の利用状況や属性に関する調査結果のデータベースです。
直近の2022年3月の調査は、1都3県の商業施設約700カ所(一部圏外の大型アウトレットなども含む)を対象として実施しました。
そのデータで、リッチな回答者にスポットをあててみてみました。
まず最初に1都3県全体での分布を確認しましょう。
■1か月あたりに自由になるお金・お小遣い
回答者数 10万円以上(%)
1都3県全体 12,462 6.3
20代以下 2,469 4.9
30代 2,668 9.7
40代 3,363 5.9
50代以上 3,962 5.2
■世帯金融資産
回答者数 3000万円以上(%)
1都3県全体 12,462 16.2
20代以下 2,469 9.4
30代 2,668 14.8
40代 3,363 15.3
50代以上 3,962 22.0
こちらは皆様の想像通りの分布でしたでしょうか。
さらに今回は、1か月あたりにお小遣いが10万円以上と回答した20代以下と50代以上を富裕層として、行っている商業施設・エリアについてみてみました。
利用した施設では、20代以下の1位は船橋にある「ららぽーとTOKYO-BAY」、地下アイドル「仮面女子」のライブなどイベント開催、ショップも若年層の集客には力を入れているようです。
50代以上の1位は「銀座三越」、やはり、老舗百貨店に慣れ親しんだ世代には根強いブランドと銀座という立地で人気のようです。
両世代でトップ10位以内に共通してランクインしているのは「渋谷ヒカリエ」です。東急百貨店系列の商業施設として2012年に開業し、今年4月で10周年を迎えました。
幅広い世代に利用されており、1都3県全体でみても1位で、開業以来当調査で常にトップ5にランクインしています。
利用したエリアについては、別途2021年11月に調査を実施しています。
その調査でみると、20代以下の1位は最新流行発信エリア渋谷、次いで上野・御徒町、50代以上の1位は銀座・有楽町・日比谷で、次いで新宿でした。
同じ富裕層といっても世代によって、買い物に行くエリアも施設も異なることがわかります。金融商品や金融機関の支店などのチョイスも世代によって志向は異なるのかもしれません。
■今週の執筆者■
中谷 真由美(営業企画部)
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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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