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リーダーの要件は「話をよく聞く」こと。当然なのになぜできない?

いいリーダーになるにはどうすればいいかを考え続けています。
先日ヤング日経で、以下のような投稿をしたところ、多くの反響をいただきました。

私も投稿用に要約しているときに感じましたが、やっぱりたくさん寄せられたのは「話を聞く、って当たり前でしょ」というコメントでした。

あえてこの記事を選んだのは、当然だとわかっている自分自身ができていない(ちゃんと部下の話を聞けてない)からです。

■なぜ当たり前のことができないか

①なめられたくない

「部下の言うことばかり聞いてたら、なめられる」
「威厳を示すためにも、一方的に指示しよう」

上司・部下をタテの関係で考えると、上から下に指示する流れが都合がいいです。タテ社会が当たり前に育ったリーダーは、流れに逆らうようなことを無意識のうちに忌避してしまうのかもしれません。

さすがに自分はこういう考えは持ってないつもりですが、無意識にしているかもわかりません。

②話を聞いている余裕がない

「いちいち話を聞いてたら仕事が進まないよ」
「忙しいのにめんどくさい話しやがって」

限られた会議時間の中で結論を出そうとしている時に「そもそもなんですけど・・・」「ちなみに・・・」ってされるとたまらない。なので、いい指摘だとしても、相手の話をシャットアウトしてしまう。
自分の都合にあわせて、相手の口をふさぐ行動ですね。

これはよくやってしまっている気がする。。

■当たり前のことをするために

話をよく聞くということは、物事をフェアに、客観的に見るための一つの手段だと思います。
以前読んだ本で、現パナソニックを興した松下幸之助さんの話を思い出しました。

素直になれば、物事を色眼鏡で見ないようになる。
赤は赤、黒は黒に見えるようになる。本質が見えるようになる。
そうすると過ちが少なくなる。融通無碍な人間になれる。


「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」
松下 幸之助 (著), 松下政経塾 (編集) より

素直になれば、本質が見える、そうすると過ちが少なくなる。いいリーダーになれるという内容でした。

この「素直な心を持つ」ということについて、松下幸之助さんが勧めていらっしゃったのが「素直になるということを日々心に念ずること」です。
「きょう一日素直な心で無事にいかせてください」と心に念ずる、と。

松下幸之助さんはこの話をしたときまで、およそ35年、毎日ずっと、心に念じることを続けていたそうです。

無意識ではできない。

最初に挙げた「当然のことができない2つの理由」もそうですが、無意識のうちに染み付いた習慣とか考え方ってどうしても取り除けないですよね。

だから、毎日念ずる。意識する。
「いいリーダーになりたい」「素直な心を持ちたい」
何十年かかるかわかりませんが、毎日念じようと思いました。


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