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2人の上司と歯車(私)

上司というものは、部下に結論を求めているわけでも具体的な施策を求めているわけでもない。
与えられた仕事をこなし、上司にプラスαちょっと使える資料を献上できる奴がちょうど良いのだ。決して意思を持ったり、求められている以上の能力を発揮してはいけない。一番最悪なのは、上司がいない別のフィールドで発揮してしまうこと。
上に立つものはいつだって部下が自分を追い越していかないか、自分以外の範疇で活躍して飛び立ってしまわないかを気にしている。
私には経営企画部の上司と営業部の上司がいる。どちらも虎と猪みたいで仲が悪い。
経営企画は冷静な数値管理もするけれど、ふわふわしたマーケティングの企画なんかもする。営業部からすると数字も取って来れないくせに数値管理をしてきたり、変な企画を押し付けてきたり、口を突っ込んでくるうざいインテリの奴らなのだ。
一方の経営企画からすると営業はまるでペテン師。大した売り上げもないのに達成したと騒いですぐに飲みに行き、大袈裟に大漁旗を振るからうるさいんだって。
私は経営企画の猪の方がちょっと怖くて傲慢だから、営業の虎に言いつけたりしてる。虎だって所詮虎なんだけど、やっぱりペテン師だから小娘1人のモチベーションを上げて業務の効率を上げさせるなんて朝飯前。
歯車なりに目先の業務とちょっとしたプラスαをこなして、虎と猪の肩で私はいつか宙返りをしたい。


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