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悪気が無いのは一番厄介

話の途中で自分のことを乗っけてくる人、いろんな場面で結構現れます。

誰かがあることを質問すると、された人の横から急に現れて話だします。

実に楽しそうに自分のことを披露しています。特に注意するほどでもないのでそのまま聞いていることが多いようです。でも最初はこの人の話ではなかったはず。

家族が病気になった話。皆が「大変だったねえ!」「その後どうですか?」と慰めたり、励ましたりしているとき、また急に現れて「私の○○もね、それと同じ病気になって…。」と始まります。

いつもの事なので、「あーまた始まった」となります。

ある時、いつもは聞き役の物静かな女性が、親の介護の大変さを話していました。しばらくすると「うちの母はねえ」と始まります。このまま流されておばさんの餌食⁈になると思われたとたん、その人がちょっと大きな声で「それでね、昨日は…」と続けたので、周りの人はいつもより大きなリアクション。無事乗っ取られることなく言いたいことを言えたようでした。

何も意図的にしている様子はないのですが、なぜか、話の乗っ取り屋になっている人はとても面倒見がよくて世話好き、いろんな主婦業に関する知識もあり、頼りになるおばさんです。

明るくて頼まれれば嫌と言わない。

只々おしゃべりが大好きなようです。

が、潜在的な独占欲がないとは言えません。「ひょっこりはん」ではありませんが、にっこり笑ってその場に参加する。聞く耳持たずのちょっと厄介な人です。

同じ内容であっても話す人の置かれた状況によって、聞いてほしいこと、話したいことは違います。正しい情報が欲しいのではなくてそれを話すことで相手と繋がりたいだけの時もあるでしょう。

博識とまではいかなくても、いろんなことを知っていることは素晴らしいし場も盛り上がる場合が多いですが、一つ間違えば独り舞台。だんだんと人は離れていきます。

表面上は、問題にならず、大人たちは難無く付き合っているのですが、それを知らない本人は裸の王様になりかねません。

会話のキャッチボールという言葉がありますが、聞く力と話す力のバランス、周りの人との調和は簡単なようでなかなか難しい。

その人の品性みたいなものも表われるように思います。

黙って聞くだけのひとはつまらない、意見を言いすぎる人は暑苦しい。ならばどうすれば…。

やはりここでも中庸。ちょうどいい距離が保てることがなにより大切なようです。

そんなおばさんはひとりになるのが嫌いです。方向違いのところに行く時も途中まで一緒に。ランチも一人で食べられない。なのに独りぼっちの人がいても気が付かなくて、ぽつんと残して先に行ってしまいます。

別になんてこともない日常ですが、いろんな場面で見え隠れする自分中心の考え方。
本当に優しい人はやっぱり基本は人の話を聞ける人かもしれません。またその優しさを感じ取れる人でもありたいものです。距離感は大切な人間関係のカギのようです。

今日もいい日にしましょう!

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