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神戸の洋食

神戸と言えば美味しい食べ物がいっぱいあります。
華僑が多いことから中華街はもちろん、町の至る所に町中華、もちろん高級中華料理のお店も。
神戸っ子の胃袋を満足させていて、法事や披露宴でそこを使うこともありました。

豚まんの話となるとどこのが好きあそこのは「淡路産の玉ねぎで甘くておいしいよ!」と尽きることがありません。大阪から来た551は知らぬ間にこちらでも人気ものになりました。

他にはロシヤ料理にイタリアン、パキスタンにインド料理と数えたらきりがないくらいです。

また港町には洋食屋さん。こちらもいろんなところに名店あり!
庶民的な構えから高級レストラン。その時の目的や、懐具合に依りますが…。どこで食べても美味しい!と言えます。

小さなころたまに連れて行ってもらったのが、「グリル十字屋」という洋食屋さんです。すました感じのお店ではなく、青い目のお客さんも多かったように思います。その時お店のマダムが話す英語がかっこよくて、きっと私はあこがれの表情をしていたでしょう。

神戸と言えば牛肉⁈神戸牛のような高級品でなくてもお肉は皆が好きです。
我が家も同じで、特に祖父はタンシチューが大好きでした。

私はビーフカツ。それがメニューにあると必ず。それは連れて行ったその店にあるということ自体「注文していいよ!」とお許しを頂いたということです。

「グリル十字屋」は当時は国際会館の近くだったように思うのですが定かではありません。美味しいものを食べると元気が出るからといいことや何かあった時に連れて行ってもらいました。東京に行くことになった時は祖父母はすでにいませんでしたが、両親と一緒に食事を楽しみました。嬉しいことも残念なことも祝ったり慰めたりの思い出がこの店にあります。あとは結婚前の主人と。

遠くから来た友達はやっぱり神戸に来たら神戸牛を食べたいと口をそろえて言います。

ステーキ良し、焼き肉良し!すき焼き…。三日間の滞在も毎日でも飽きないと言ってました。

その洋食屋の多くは店内のインテリアもノスタルジックな昭和の雰囲気。しゃれているとは言えませんが懐かしくて落ち着く、おとなのレストランです。

何時間も煮込んだデミグラスソースのハンバーグも捨てがたく、もちろん大ぶりのエビフライにたっぷりかかったタルタルソース。クリームコロッケがまだ珍しくて、お肉屋さんの芋コロッケとは別人⁈のような別嬪さんのコロッケでした。

今のランチメニューはハンバーグ、エビフライ、小さなグラタンみたいにすべて食べたいものがワンプレーに納まっていることで人気ですが、当時はそんな気の利いたものはなく、なかなか決められずにいる私をずーっと待っていてくれた家族は優しかったなあと懐かしく思い出しました。

家族連れで食事をしている風景はこちらまでほっこりするいい風景です。
何時かその子たちが大人になってその時のことを思い出すことでしょう。

今日もいい日にしましょう!


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