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方言っていいもんだ

こんな狭い日本なのにその地方それぞれに郷土料理があり、方言があります。

気仙沼の漁師の親子の番組を見ました。そろそろ引退を考えている父親と継ぐ決心をした息子。

安定した職についてほしいという親心と漁師になる決心をした若い息子をみる横顔がとても印象的でした。あの大変な事態からは癒えることがないことは誰もが分かります。でも前を向いて生きようという強さを感じました。

「朴訥」が本来は誉め言葉であることがよくわかる父親の話し方でした。

若ものは遠い空を見ながら、父親と同じように温かい印象で静かな中にこちらも強い意志を感じました。

対局の関西弁が、東京で認められるようになって?久しいですが、方言がなおらなくて苦労した同期が何人かいました。アナウンスで同じ内容のことを言ってもイントネーションが違うのです。今まで気にもしていなかったことを指摘されて、すぐに矯正できるものでもなく、何度も練習していました。

関西弁=面白い=お笑いと捉えられていて、特に大阪弁は、みんながまねをするのですが、それはそれで「へたくそ」なんです。その時は一挙に大阪弁が、仕切り、場は盛り上がります。

私は神戸出身なのでそんなに大阪弁は使うことがありませんでした。

結婚相手はどっぷりの大阪。神戸と大阪、近くなのに意味の分からない言葉がよくありました。

お正月に帰ってきた孫が、今住んでいる、広島弁で話しているのにちょっと驚きました。「広島弁?」と娘に尋ねると、笑いながらうなずきます。

スッカリ使い慣れている感じで、その地に馴染んだのでしょう。

関西で生まれて九州に引っ越し、幼稚園は大阪、と父親の仕事で2,3年に一度は転勤と言う家族ですが、やはり小学生。幼稚園ではなかったことも、友達との関係が密になった証拠なのか、こなれた?広島弁です。

意外と男性は方言で話す女性を可愛いと思う人が多いようで、無理に標準語で話す必要はなさそうです。

最近は少なくなりましたが、日頃は大阪弁なのにその中に東京から来た人が混ざると途端に東京弁になる人がいます。

東京へのあこがれなのか、馬鹿にされたくないという気持ちなのか、また賢そうに見えるということで使う人もいました。

最近、方言はかえって親しみを持たれてそんなこと気にしなくなりました。

気仙沼の親子の話から、いろんなことが頭の引き出しからポン、ポンと出てくる。あの素朴な方言を聞いたおかげです。






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