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取り繕う

「嘘はいけないよ」と両親から教えられました。子供たちにも事あるごとに話しました。

まったく今までにごまかしたりウソをついたことが無いという人はいないと思います。人をきずつけたり迷惑のかかるのは論外ですが、小さな嘘…。ありますよねえ。

大体うまくいったと思っていても親にはちゃんとばれている。上塗りとなると「はい!そこまでー」と雷を落とされます。事情を聴いて「仕方がない」ともとれるけどこれ以上はだめな方向に行きそうな場合引き戻してくれます。

「嘘も方便」と言うことわざがあります。仏教の五戒に嘘をつくことは良くないけれど円滑に物事を運んだり相手が良い方向に進むためなら許されるという考えだそうです。


なるほどその考えは生きていくうえで、また一人では生きていけないのですから あり!かもしれません。きっとありです!

ところがなんだか奥歯にものが刺さったままの状態、もしくはそんなことして何になるんだろう。何人もの人を混乱させて、すっきりしないままストレスがたまるような仕事でのごまかしがあります。

悪気がないといえばそうなんでしょう。優等生タイプ。しっかりしていて、良妻賢母風の彼女は淡々と仕事をこなします。だからこそミスを見つけられるのは困るのかもしれません。

そんな人が年齢を重ねて社会にもう一度出て仕事をすることになった時、ある程度の経験値は自分にはあると自信をもっています。家庭では間違いなしの采配?ぶりをしていたのでしょう。

でもおおぜいの人と働くとなると自分の都合だけでは回らなくなってきます。

それがどういう考えなのかはわかりませんが、仕事上で小さな嘘をつくからなんとなく信用を失いかけています。

「取り繕う」と言う表現が一番ぴったりのような感じなのですが、見破る人はすぐに注意しますが、それをなんだかんだと理由をつけて認めません。
きっと本人も悩んでいるでしょう。だんだん孤立していく事態は感じているでしょう。

よくないのは自分を正当化するために誰かのせいにして悩み事として人に相談することです。悩みを聞いた人も困ってしまいます。子供の時ならまだしも今更「嘘はいけないよ」とは言いにくいのです。

社会に出で仕事のできるありがたさ。収入のためと言う大義はありますがやはりそれだけではなくいろんなことを学ぶ場でもあります。

もっと私はできる人なのにこの学校が、職場が、さらに世間が、となる前に自分は本当に小さな存在で「井の中の蛙大海を知らず」だということを知れば謙虚に物事を受け止めることが出来るような気がします。

知らなかったことを恥じるのではなく知って感謝出来たら、毎日がもっと楽しくなるよと彼女には伝えたいです。

今日もいい日にしましょう!

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